米10年債利回り上昇 米CPI受けFRBの利下げ期待が後退=NY債券概況
米国債利回り(NY時間16:27)(日本時間05:27)
米2年債 3.950(+0.051)
米10年債 4.485(+0.052)
米30年債 5.014(+0.037)
期待インフレ率 2.414(+0.010)
※期待インフレ率は10年債で算出
きょうのNY債券市場、10年債利回りは上昇。この日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)でコア指数の前月比が予想を下回り、利回りも一時下げの反応を見せたものの、直ぐに切り返している。
自動車価格の下落が全体を抑制していたが、自動車を除いた耐久消費財(玩具、家具、家電、衣料など)は前月比で大幅に上昇しており、今回の数字は、関税の影響が本格化しつつあることを示唆しているとの見方も出ていた。トランプ大統領はFRBへの利下げを再度要請していたが、市場では、もうしばらくFRBは金利を据え置き、状況を確認することが賢明との見方が広がっている。短期金融市場での年内利下げ期待も1回か2回に後退。
10年債は4.49%台まで一時上昇し、30年債は5%台を回復している。
2-10年債の利回り格差は+53(前営業日:+53)に拡大。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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