カナダ中銀、年内は利上げも利下げも可能性低い＝ＮＹ為替

　きょうのカナダドルは買いが強まっており、カナダ円は９７円台後半に上昇している。２１日線をしっかりと維持しており、明日のＦＯＭＣを受けて強い上値抵抗となっている９８円を突破できるか注目される。

　ただ、カナダ中銀の利上げはもう期待できそうにない。先週水曜日にカナダ中銀は政策金利を４．５０％に引き上げた。そのうえで次回以降、利上げを当面停止することを示唆している。

　これを受けてフィッチ・レーティングスはカナダ中銀が年内に再び利上げを行う可能性は低いと思われるとの見方を示している。カナダ中銀は今年の総合インフレが２．６％に低下すると予想しており、望ましいインフレ指標はピークに達したように見えることから、年内は政策金利を維持すると見込んでいるようだ。しかし、労働市場はひっ迫しており、賃金上昇率がなお力強く推移していることから、今年の利下げも考えにくいとも指摘した。

USD/CAD　1.3307　CAD/JPY　97.83

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美