【本日の見通し】日銀金融政策決定会合の結果に注目
【本日の見通し】日銀金融政策決定会合の結果に注目
今日のドル円は日銀金融政策決定会合の結果に左右されやすい展開となりそうだ。
前日の海外市場では、ドル円は155円台での堅調な推移が続いた。この日発表の第1四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比+1.6%に鈍化して、市場予想の+2.5%を大きく下回った。PCEコアデフレータは+3.7%となり、市場予想の+3.4%を上回った。インフレ指標の上振れでドル買いの動きにつながっている。
なお、NY時間に日銀が決定会合2日目の議論で、国債買い入れ縮小の方法を検討するとの報道が出て、一時155円30銭台まで円高に振れる場面も見られた。その後は再び上昇に転じている。
今日は日銀金融政策決定会合の結果発表や植田日銀総裁の記者会見が注目される。日銀は前回(3月)の会合で、マイナス金利を解除するとともにイールドカーブコントロール(YCC)の枠組みを撤廃した。ただ、緩和的な金融環境を継続くする姿勢が示されたことで、その後の円売り基調につながった。
今日は前回の会合で大きく金融政策を変更した後だけに金融政策の変更の可能性は低いとみられる。ただ、一部では日銀が追加利上げや国債買い入れ減額に踏み込むとの観測もある。大幅な円安進行に警戒感を示したり、国債購入減額に動くようなら円高に傾く要因となる。逆に追加利上げや国債買い入れ減額に慎重姿勢を示すようなら円売りの動きが加速する可能性が高まる。
円売りの動きが加速するようなら、介入警戒感が一段と高まりそうだ。実際に介入が入った場合は、ドル円を一時的に大きく押し下げる動きになるとみられる。
ユーロドルは米GDPを受けて1.06ドル台に値を落としたものの、動きが一巡すると1.07ドル台に戻す展開となった。今日は1.07台を中心とする推移となりそうだ。
ユーロ円は一時166円を割り込んだものの、その後は値を戻して167円台まで上昇を見せている。ドル円に介入が入るようなら、ユーロ円もつれ安して値を崩すこととなろう。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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