EU離脱で英GDPは残留の場合の水準を5.5%下回るとの分析も=NY為替
ポンドは上値の重い展開が続いており、ポンドドルは1.21ドル台前半での推移となっている。本日の21日線は1.2170ドル付近に来ており、その水準を下回る展開が見られている状況。一方、200日線が1.2085ドル付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
一部から、EU離脱によって英GDPは残留していた場合の水準を5.5%下回り、鉄道や医療など公共サービスへの圧迫が強まったとの研究結果が伝わっている。英シンクタンクの欧州改革センター(CER)が発表した。
EU離脱で今年第2四半期の投資は11%、財の貿易は7%それぞれ押し下げられ、パンデミックが収束して以降、これらの要因で英潜在成長はほぼ全ての主要経済国を下回っているという。
成長鈍化は歳入にも影響を及ぼし、英国がまだEUに居れば、秋季財政報告で発表された増税は必要なかったとの見方も示した。
CERは声明で「EU離脱の影響で増税は不可避だった。経済成長が低くなれば、公共サービスや福祉の資金を賄うためにより高い課税が必要になる」と指摘した。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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