【これからの見通し】来週の一連のイベント控えて、きょうは米生産者物価指数に注目
【これからの見通し】来週の一連のイベント控えて、きょうは米生産者物価指数に注目
今週はドル相場の方向性が混とんとしていた。来週の米FOMCをはじめとした、ECBや英中銀の金融政策発表イベントを控えて市場は神経質となっており、一方向への値動きが出にくい展開となっている。
そのような状況下で、きょうは11月の米生産者物価指数が発表される。11月の米インフレデータでは来週の米消費者物価指数の注目度が最も高いが、今回は生産者物価指数の方が先に発表される。いち早く今後のドル相場の方向性を指し示す材料として関心が高まっているようだ。
市場予想は前月比+0.2%、コア前月比+0.2%、前年比+7.2%、コア前年比+5.9%となっている。ポイントは前年比の低下傾向の度合いであろう。予想を下回る伸びが示されればドル売り、予想ほどの低下ではなければドル買い、と想定される。ただ、前回値を上回るような極端な結果でなければ、次回FOMCにおける50bp利上げの優位性が損なわれることはないだろう。週末を控えているタイミングでもあって、神経質に揺り戻しが入る可能性もあり相場変動には注意したい。
その他の指標発表予定は、米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(12月)、米卸売在庫(確報値)(10月)、カナダ設備稼働率(2022年 第3四半期)など。ミシガン大消費者信頼感の予想は57.0と前回56.8から小幅の上昇が見込まれている。1年期待インフレ率は4.9%予想と前回から変わらず。5-10年期待インフレ率は3.0%予想とこちらも前回と同水準が見込まれている。
発言イベント関連は目立った金融当局者発言予定はない。そのなかで、ロンドン市場では英イプソス・インフレ意識調査が発表される。インフレに対するマインドの強弱が示されるため、チェックはしておきたい。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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