ポンドはリバウンド相場が続くも、1.25ドル超に上昇することはないとの声も=NY為替
先週の予想を上回る米雇用統計にもかかわらず、広範なドル安に助けられ、東京時間のポンドドルは一時1.2345ドル付近と、ほぼ6カ月ぶりの高値まで上昇していた。しかし、NY時間にかけて戻り売りが優勢となっており、1.21ドル台まで一時下落している。
ただ、FRBの利上げサイクルの終了が次第に可視化され始めている中、リスクセンチメントの改善もあって、ポンドドルはリバウンド相場が続いている。しかし、市場の一部からは、上昇の勢いはまもなく弱まり、1.25ドル超まで上げ幅を伸ばすとは考えにくいという見方も出ている。世界と英国のマクロ的なファンダメンタルズの違いを考慮すると、ポンドドルは1.20ドル以下がより適切だという。
来週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されているが、FRBやECBなど主要中銀の今年最後の政策委員会が並行して行われることから、ポンドはむしろ、ドルやリスクセンチメントに左右されることになりそうだとも指摘している。
GBP/USD 1.2206 GBP/JPY 166.46 EUR/GBP 0.8627
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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