FX/為替「ドル/円、24年ぶり高値更新 PCEデフレーターに注目」 外為トゥデイ 2022年6月30日号

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外為トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2022年6月30日9時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼29日(水)の為替相場
(1):豪5月小売売上高 過去最高
(2):独インフレ鈍化 ユーロ下落
(3):米1-3月期GDP 下方修正
(4):FRB議長発言 ドル/円24年ぶり高値更新

▼29日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:PCEデフレーター発表後の動向に注目/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

29日(水)の為替相場

期間:29日(水)午前6時10分~30日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):豪5月小売売上高 過去最高

豪5月小売売上高は342億豪ドルと過去最高を記録。前月比では+0.9%と市場予想(+0.4%)を上回る伸びとなった。インフレ高進による価格の上昇が売上高を押し上げた面もあった模様。

(2):独インフレ鈍化 ユーロ下落

独ノルトライン・ウェストファーレン州の6月消費者物価指数(CPI)が前月比-0.1%と急減速したことで独長期金利が急低下。ドイツのインフレ鈍化で欧州中銀(ECB)のタカ派スタンスが後退するとの見方からユーロが下落した。なお、その後に発表された独6月CPIは前月比+0.1%と予想(+0.4%)を下回った。前年比でも+7.6%に鈍化(予想+7.9%、前回+7.9%)し、欧州連合(EU)基準CPIも前年比+8.2%と予想(+8.8%)に反して前月(+8.7%)から鈍化した。もっとも、独政府による政策的な対応(官製値下げ)の影響による一時的なインフレ鈍化との見方も出ていた。

(3):米1-3月期GDP 下方修正

米1-3月期国内総生産(GDP)・確定値は前期比年率-1.6%となり、改定値の-1.5%から下方修正された。個人消費の下方修正(+3.1%から+1.8%)が響いた。

(4):FRB議長発言 ドル/円24年ぶり高値更新

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はECB主催の年次フォーラムで「米経済は引き締めに十分対応できる状況にある」としながらも「行き過ぎた利上げが景気後退(リセッション)を招く可能性よりもインフレ抑制に失敗するリスクへの懸念が大きい」と明言し、積極的な引き締めを継続する考えを強調した。これを受けてドルが上昇するとドル/円は137.00円付近まで上昇して1998年9月以来の高値を付けた。なお、同フォーラムではベイリー英中銀(BOE)総裁が「インフレの持続性が高まれば、より力強く行動する必要がある」「インフレを低下させることが課題」などと発言。ラガルドECB総裁は「低インフレの環境に戻る可能性は低い」「インフレ期待は以前よりはるかに高い」などと述べた。BOEもECBもタカ派度合いではFRBに劣るとの見方からポンドやユーロは対ドルで下落。ポンド/円やユーロ/円も上値が重かった。

29日(水)の株・債券・商品市場

外為注文情報

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本日の見通し

ドル/円の見通し:PCEデフレーター発表後の動向に注目

昨日のドル/円は24年ぶり高値を更新。22日に付けた直近高値(136.71円前後)を超えて1998年9月以来の137.00円付近までドル高・円安が進んだ。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派発言で、FRBと日銀の政策スタンスの違いが改めて意識された。一方で、米長期金利はドイツのインフレが鈍化したことなどを受けて低下。これが重しとなり、高値更新後は一時136.30円台へと上げ幅を縮める場面もあった。

本日は米5月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表予定で、市場予想によると前年比+6.4%へ小幅に加速する見通しとなっている。

ドル/円は月末・四半期末・半期末に絡んだ特殊フローや短期筋の持ち高調整で乱高下する可能性もあるが、値動きに対する本筋の材料はあくまでも米長期金利(日米金利差)だろう。137円台定着に向けたカギは米5月PCEデフレーター発表後の米長期金利の動きになりそうだ。

注目の経済指標

注目のイベント

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f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、WEB・新聞・雑誌・テレビ等にコメントを発信。
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執筆者 : マネ育チャンネル|外為どっとコム

マネーを育てよう!をテーマに、外為どっとコム総合研究所に所属する研究員が執筆するオリジナルレポートのほか豪華講師陣の貴重なFXレポート、個人投資家や著名投資家のインタビュー記事など、バラエティ豊かな情報を配信しています。為替トレンドに合わせた特集記事やFX初心者でも安心の学習コンテンツを用意しており、個人投資家の取引技能の向上に寄与すべく活動しています。

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