ドル買い継続、ドル円111円台後半へ、ポンドドルは1.37台へ=ロンドン為替概況
ドル買い継続、ドル円111円台後半へ、ポンドドルは1.37台へ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが継続している。ドル円は米債利回りの上昇とともに111円台前半から111.60台まで一段高。昨年3月25日以来の高値水準となった。ドル高とともに円安の面もあり、ユーロ円をはじめとするクロス円も上昇。欧州株の買い先行、一連のユーロ圏製造業PMI確報値が上方改定されたことがユーロ買いを誘う面もあった。ユーロ円は131円台後半から132円台乗せへ。ユーロドルはドル高圧力にも下げは限定的で、1.18台半ばでの揉み合いから1.1870付近へと反発。一方、ポンドは軟調。ベイリー英中銀総裁が「一時的なインフレに過剰反応するべきではない」と発言したことがポンド売りにつながった。英製造業PMI確報値がユーロ圏とは対照的に下方改定されたことも圧迫材料だった。ユーロ買い・ポンド売りが進行している。NY原油先物が一時75ドル台を付けており、リスク選好とともに足元でのインフレ警戒感にもつながっていたようだ。
ドル円は111円台半ばでの取引。東京市場での111円付近での揉み合いから再び買い始動。米債利回りの上昇、欧州株の買い先行、原油高などとともに高値を111.63レベルまで伸ばした。昨年3月25日以来の高値水準となった。クロス円全般も買われており、ドル高とともに円安の動きも進行した。
ユーロドルは1.18台後半での取引。東京市場での下げを受けて、序盤には1.1838レベルまで安値を更新。しかし、その後は底堅く推移しており、高値を1.1870近辺へと伸ばしている。独仏ユーロ圏など一連の6月製造業PMI確報値が上方改定され、ユーロ圏の5月失業率が1年ぶりの8%割れへと低下、良好な経済指標が好感された。ユーロ円は131円台後半から132円台前半へ、ユーロポンドは0.85台後半から0.86台乗せへと上昇。
ポンドドルは1.37台後半での取引。1.38台前半での揉み合いを下放れると、1.3765レベルまで安値を広げた。ポンド円は153円台での神経質な上下動で、高値153.97レベルをつけたあとは153.40近辺まで反落。その後はレンジ内にとどまっている。対ユーロでのポンド売りが入っており、ユーロポンドが上昇。6月の英製造業PMI確報値がユーロ圏とは対照的に下方改定された。また、インパクトが大きかったのがベイリー英中銀総裁の発言。「一時的なインフレに過剰反応するべきではない」と述べたことがポンド売りを誘った。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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