ドル買い先行も値動き限定的、ECB理事会と米CPI待ちで=ロンドン為替概況
ドル買い先行も値動き限定的、ECB理事会と米CPI待ちで=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いが先行も限定的な動きにとどまっている。このあとのECB理事会の結果発表、米消費者物価指数などの内容を確認したいとの様子見ムードが広がっている。そのなかではポンド売りの動きがやや目立っている。北アイルランドや漁業権問題でEU側が英国の合意の実行に疑問を呈しており、市場ではブレグジット問題はまだ終わっていないとの不透明感が広がっている。ポンドドルは1.41台割れへと一段安。ポンド円は154円台前半、ユーロポンドは0.86台半ばへとポンド安が進んだ。ただ、上記イベントを控えて足元では売り一服となっている。ユーロドルは1.2150台まで下げた後は1.2170近辺へと戻す動き。前日からの安値水準での揉み合いでECB待ちに。ユーロ円も133.10近辺まで下げたあと、揉み合いに。ドル円は109.50挟みの水準で動意薄。欧州株、米株先物は高安まちまち。米10年債利回りは1.47%台まで下げたあとは、1.50%近辺に上昇。
ドル円は109円台半ばでの取引。東京朝方に109.68レベルまで買われたあとは上値重く推移。ロンドン市場では109.45レベルまで下押しされたが、その後は109.50を挟んで上下5銭程度の小動きとなっている。ECB理事会や米消費者物価指数の結果待ちに。米10年債利回りが1.47%台に低下したあと、1.50%近辺へと上昇しているが、特段の反応はみせていない。
ユーロドルは1.21台後半での取引。序盤に1.2154レベルまで下押しされたあとは1.2170近辺までの戻り。前日からの安値圏での取引が続いている。ユーロ円は東京市場からの軟調な流れを受けて、ロンドン序盤に133.10近辺まで下げた。その後は133.20台での揉み合いが続いている。対ポンドではユーロ買いが先行したが、足元では落ち着いている。
ポンドドルは1.41近辺での取引。前日の下落を受けた後、ロンドン序盤には1.4074レベルまで一段安となった。その後はやや下げ渋っているが上昇は限定的。ポンド円も序盤に154.10台まで一段と下落。その後は154円台前半で様子見に。ユーロポンドはロンドン序盤に0.8640台まで上昇、前日高値を上回った。ポンド売り圧力に背景には、北アイルランドや漁業権問題でEU側が英国の合意の実行に疑問を呈している。市場ではブレグジット問題はまだ終わっていないとの不透明感が広がっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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