ドル円は108円台後半 強い米指標によるドル高はしばらくないとの見方も=NY為替
ドル円は108円台後半と狭い範囲での上下動が続いている。今週もドル円は戻り売りが優勢となり108円台まで値を落としている。一時108.60円付近まで下落していたが、いまのところその水準はサポートとなっている模様。ドル円は3月下旬に108円台半ばが強いサポートとなり、その後に3月末にかけて上昇が加速していた。108円台半ばの水準を試すのはまだ、抵抗感があるのかもしれない。
今週は米消費者物価指数(CPI)や米小売売上高など重要指標が発表になっていたが、いずれも強い内容となった。市場のインフレや回復期待を裏付ける内容だったと思われるが、為替市場は素直にドル高の反応を見せず、米国債利回りも逆に下げの反応を示していた。
景気刺激策とワクチン接種の急速な進展を市場は、だいぶ織り込んだことが確認された週とも言える。今週の動きを見て一部からは、FRBが慎重姿勢を維持する中で、強い米経済指標によるドル高はしばらくないとの見方も出ている。新たな手掛かり材料もないことから、短期的にドル高は期待しにくいという。
USD/JPY 108.83 EUR/USD 1.1979 GBP/USD 1.3824
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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