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ドル円頭重い展開、東京午前の108.75円を安値に下値もしっかり

見通し 

ドル円頭重い展開、東京午前の108.75円を安値に下値もしっかり

ユーロドルが1.1980台を付けるなど、ドル円以外でもドル売りの流れ

NZドル上昇、理事会での据え置き、声明での慎重姿勢維持で売りが出るも限定的で
下値の堅調さを印象付けてストップロスの買いを誘う

【東京市場】NZドル買い目立つ

 昨日の海外市場で109円台後半から109円02銭まで値を落としたドル円。
その後の戻りも鈍く109円00銭台で東京朝を迎えると、米債利回りの低下傾向などが重石となり、
8日につけた今月の安値でもある109円00銭を割り込む動きに。その後108円75銭まで値を落とす展開に。

 米債利回りの低下が一服したこともありドルも下げ止まりを見せたが、戻りも鈍く午後も109円台を回復しきれず。

 ユーロドルは午前中に1.1950台から1.1960台へ。昨日の海外市場で1.18台後半から1.19台半ばへ上昇した流れを継続する格好。
午後もじりじりとした上昇を続けており、1.1965前後まで。

 目立った動きを見せたのはNZドル。11時のNZ中銀金融政策理事会は事前見通し通り政策金利・量的緩和の現状維持を決定。
声明では従来通りの慎重姿勢を維持した。
市場では住宅価格の上昇などを受けて前向きな姿勢を示すのではとの期待が一部で見られたことから、発表直はややNZドル売り。
対ドルで0.7060前後から0.7047まで。

 その後一転してNZドル買いの動きに。0.7050割れの買いがしっかりという印象で、
短期筋のストップを誘発する形で0.7080前後まで急騰。午後もしっかりの動きで0.7090台まで。
NZドル円も76円73銭から77円20銭台までの大きな上昇に。

【ロンドン市場】もみあいに

 ドル円は108円台後半を中心とした推移。
円安ドル安の流れで、クロス円は比較的しっかりも、続かず。

 ユーロドルが一時1.1970台まで上昇、ポンドドルが一時1.38台に乗せるなど
ドル円を除くとドル売りの動きも目立った。
ユーロ円は序盤に上昇したが、130円台半ばが重く調整が入った。

【NY市場】ドル円は頭が重い。

 朝方109円台をしっかり回復も大台を維持出来ずに値を落とす動きに。
ユーロドルが1.19台後半でしっかりとした動きになるなど
ドル円を除くドル売りの動きが優勢に。
ポンドドルは一時の1.38台回復も続かず1.37台後半推移。
クロス円は比較的しっかりでユーロ円はロンドン市場で上値を抑えた130円台半ばを超える動きも。

【本日の見通し】方向性探る

 直近のドル売りの動きや米債利回りの低下傾向が落ち着いたことで
次の方向性を探る展開となっている。
 ドル円は目先109円台では売りが出る流れとなっているが、下値もしっかり。
米債利回りが1.65%を超えてくると、上昇も十分にありそう。

 今晩の米小売売上高などが動きのきっかけになる可能性も
前回は1月の強い数字の反動や天候要因もあり、前月比-3.0%まで落ち込んだ同指標は
今回力強い改善が期待されている。
ただ数字の大きな変化があるときはぶれも大きくなりがち。
上下ともに動きが出る可能性があるだけに
新規失業保険申請件数などふくめ、米指標の動向には要注意。
 
【本日の戦略】押し目買い

 両方向にリスク
どちらをトライするかという流れだけに突っ込んだ売り買いは出来れば避けたい。
デイトレはレンジを見極めての回転。
スウィングは押し目買いか。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

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《4/14 水曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  109.06  1.1948  130.31
高値  109.10  1.1987  130.58
安値  108.75  1.1947  130.03
終値  108.93  1.1980  130.49
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/14 水曜日の主要株式指数》
  前日終値 前日比
日経  29620.99 -130.62
DOW   33730.89 +53.62
S&P    4124.66 -16.93
Nasdaq  13857.84 -138.26
FTSE   6939.58 +49.09
DAX   15209.15 -25.21
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/14 水曜日の商品市場》
NY原油先物5月限(WTI)(終値)
1バレル=63.15(+2.97 +4.94%)
NY金先物6月限(COMEX)(終値)
1オンス=1736.30(-11.30 -0.65%)
+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《4/14 水曜日に発表された主な経済指標》
【韓国】
雇用統計(3月)08:00
結果 3.9%
予想 3.9% 前回 4.0%(失業率)

【日本】
機械受注(2月)08:50
結果 -8.5%
予想 2.5% 前回 -4.5%(前月比)
結果 -7.1%
予想 2.4% 前回 1.5%(前年比)

【シンガポール】
実質GDP(速報値)(2021年第1四半期)09:00
結果 0.2%
予想 -0.5% 前回 -2.4%(前年比)

【NZ】
NZ中銀政策金利(4月)11:00
結果 0.25%
予想 0.25% 前回 0.25%(NZ中銀政策金利)

【ユーロ圏】
ユーロ圏鉱工業生産指数(2月)18:00
結果 -1.0%
予想 -1.3% 前回 0.8%(前月比)
結果 -1.6%
予想 -1.4% 前回 0.1%(前年比)

【米国】
MBA住宅ローン申請指数(04/03 – 04/09)20:00
結果 -3.7%
予想 N/A 前回 -5.1%(前週比)

輸入物価指数(3月)21:30
結果 1.2%
予想 0.9% 前回 1.3%(前月比)
結果 6.9%
予想 6.4% 前回 3.1%(3.0%から修正)(前年比)

輸出物価指数(3月)21:30
結果 2.1%
予想 1.0% 前回 1.6%(前月比

【南アフリカ】
小売売上高(2月)20:00
結果 2.3%
予想 -1.8% 前回 -3.7%(-3.5%から修正)(前年比)

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《4/14 水曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【NZ】
NZ中銀理事会
前回の理事会以降世界経済見通しは改善続ける。
進行中の財政政策及び金融政策による刺激策は世界的な経済活動の回復を支えている。
しかし不確実性は依然として高まっている。
NZの経済活動は、国内消費の早期の回復ののち、夏の数カ月にかけて減速。
短期データは新型コロナの影響で引き続く大きく変動。
豪とNZの旅行解禁の手配は、両国の収入と雇用をサポート。
全体として中期的な成長見通しは前回理事会で提示されたシナリオと同様。
物価上昇が年2%のターゲットレンジ中央で維持され、
雇用が持続可能な中で最大レベル以上になると確信するまで現状の景気刺激策を維持することで合意。
こうした要件を満たすにはかなりの時間と忍耐が必要。
必要に応じてOCR(政策金利)を下げる準備。

【日本】
*黒田日銀総裁
経済・物価見通し、まん延防止の影響含め下振れリスク。
今後も強力緩和で資金繰り支援と市場安定維持に努める。
今回の対応で現行緩和策は持続性・機動性増した。
2%の物価安定目標の実現に向けて強力緩和を粘り強く。

【ユーロ圏】
*デギンドスECB副総裁
支援策の時期尚早の解除によるクリフ効果は避けなければならない。
極めて重要なことは、EU復興基金が遅延しないことだ。
ECBのすべてのステークホルダーは金融緩和策を支えるべきだ。
(欧州議会における2020年ECB年次報告で)

*ラガルドECB総裁
米財政刺激策はユーロ圏のGDPを0.3%ポイント押し上げる。
2022年に米財政刺激策のユーロ圏への大きなインパクトがある。
経済回復に向けて支援しなければならない。

*シュナーベルECB専務理事
短期的だが不安定なインフレ上昇を見込む。
株式市場は過大評価されている可能性。特に米国で。

【米国】
*カプラン・ダラス連銀総裁
2021年の米GDP成長は6.5%程度に。

*パウエルFRB議長
経済は変曲点にあるようだ。
米国は急速な成長と雇用創出の時期に入っている。
感染拡大などリスクはなお残っている。
FRBは財政政策で議会にアドバイスしない。
長期の連邦予算は不安定な道筋。
ただ、今は長期財政赤字の懸念を優先する時ではない。
現在の財政赤字の水準は安定的。
大半のFOMCメンバーは2024年まで利上げを見込んでいない。
2022年より前の利上げはありそもない。
利上げの前に資産購入ペース縮小が予想される。
FRBが保有債券を市場で売却するとは考えにくい。

*米地区連銀報告(ベージュブック)
経済活動は緩やかなペースで加速。
物価は前回から僅かに加速。
サプライチェーン問題にかかわらず、製造業は拡大。

*カプラン・ダラス連銀総裁
緩やかな利回り上昇をFRBが邪魔するのは望まない。
今年の米10年債利回りの上昇は理に適う。
今年の物価上昇を見込むが、来年も続くかは不明。
完全雇用への回復にはしばらく時間がかかる。
利上げ開始時期はFOMCメンバーの中間値よりも早いとみている。
早過ぎる対応は望まないが、遅過ぎるのも望まない。
+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
韓国中銀政策金利 時刻未定
予想 0.5% 現行 0.5%

【豪州】
雇用者数(3月)10:30
予想 3.5万人 前回 8.87万人

失業率(3月)10:30
予想 5.7% 前回 5.8%

【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数・確報値(3月)15:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)

ドイツ調和消費者物価指数・確報値(3月)15:00
予想 0.5% 前回 0.5%(前月比)
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)

【トルコ】
トルコ中銀政策金利 20:00
予想 19.0% 現行 19.0%

【米国】
ニューヨーク連銀製造業景気指数(4月)21:30
予想 19.2 前回 17.4

フィラデルフィア連銀景況指数(4月)21:30
予想 40.9 前回 51.8

新規失業保険申請件数(10日までの週)21:30
予想 70.0万件 前回 74.4万件(前週比)

小売売上高(3月)21:30
予想 5.8% 前回 -3.0%(前月比)
予想 5.0% 前回 -2.7%(自動車除くコア・前月比)

設備稼働率(3月)22:15
予想 75.6% 前回 73.8%(前月比)

鉱工業生産指数(3月)22:15
予想 2.5% 前回 -2.2%(前月比)

企業在庫(2月)23:00
予想 0.5% 前回 0.3%(前月比)

対米証券投資(2月)16日5:00
予想 N/A 前回 908.0億ドル

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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