リスク回避のドル高と円高、ドル円は109.48円まで軟化=東京為替前場概況
東京外為市場、オセアニア市場から東京序盤にかけては模様眺めの様相となり、全般に前週末のクローズ付近で小幅な値動きにとどまった。中盤に差し掛かると、上海株のマイナススタートや香港株が朝高後に下げに転じたことが嫌気され、時間外取引の米国株先物や日経平均株価の下げ幅拡大も相まって、リスク回避のドル高と円高が優勢になっている。
ドル円は109.70円台でのもみ合いとなっていたが、中盤に差し掛かって109.48円付近まで軟化。クロス円もつれて、円高方向へと振れている。ドル円は3月31日の110.97円を高値に上昇一服の様相が強まっており、直近では節目の110円回復をトライするも、戻り売りに押される展開が続いている。
豪ドル/ドルは0.7595ドル付近まで、豪ドル円は83.16円付近まで下落。全体相場のドル高、円高地合いに加えて、豪州におけるワクチン接種の遅れに関し、豪ニューサウスウェールズ州の首相が「(他国が経済を再開する中で)豪州経済が取り残される恐れを懸念」と発言したことによる豪ドル売りも影響しているようだ。
日経平均株価は反落。前引けでは前営業日比151.35円安の2万9616.71円となった。
午前11時30分現在では、ドル円は1ドル=109.53円、ユーロドルは1ユーロ=1.1889ドル、ユーロ円は1ユーロ=130.22円、ポンド円は1ポンド=149.92円、豪ドル円は1豪ドル=83.22円、NZドル円は1NZドル=76.88円、スイス円は1スイスフラン=118.31円、カナダ円は1カナダドル=87.26円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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