ドル円153円付近、円安の熱冷まされて米雇用統計を迎える=ロンドン為替概況
ドル円153円付近、円安の熱冷まされて米雇用統計を迎える=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル安水準での推移。ドル円はアジア市場で153円台後半から152円台後半へと軟化。特段の材料に欠けるなかで、前日からのドル安の流れが継続した。ロンドン時間に入ると下げも一服。ただ、戻りは153円台前半にとどまっている。今週は政府・日銀が2回の覆面介入を実施した可能性が高く。一方的な円安の動きに冷水を浴びせられている。今日の取引でユーロ円は164円台での推移、ポンド円は192円台を一時割り込んだ。また、米FOMCが市場予想よりもハト派的だったことが、ドル売り圧力となる面も加わっている。ロンドン時間にユーロドルは1.07台半ばへ、ポンドドルは1.25台後半へと買われるなど、ドル売りが優勢。米10年債利回りは4.56%付近に小幅低下。このあとのNY市場では4月米雇用統計が発表される。その後には神田財務官と植田日銀総裁による会見の予定もあり、足元では待ちのムードが広がっている。
ドル円は153円付近での取引。オセアニア市場で153.79近辺の高値をつけたあと、アジア市場では152.76近辺まで下落と軟調に推移。ロンドン市場にかけては下げ一服も、153.30台までの反発にとどまっている。その後は153円を挟んだ取引に落ち着いている。米雇用統計待ちとなっている。
ユーロドルは1.07台半ばでの取引。オセアニア市場でつけた1.0724近辺を安値にその後は買いが優勢となっている。ロンドン時間には1.0750付近へと上昇している。ユーロ円は下に往って来い。164.97近辺を高値に164.02近辺まで一時下落、164円台での振幅となっている。対ポンドでは小幅の値動きにとどまっている。3月仏鉱工業生産は前月比-0.3%と予想外の低下となったが、目立った反応はみられず。3月ユーロ圏失業率は6.5%と前回と同水準だった。
ポンドドルは1.25台半ばでの取引。オセアニア市場でつけた1.2526近辺を安値に買われている。ロンドン時間には1.2567近辺まで上昇。ポンド円は192.75近辺を高値に191.72近辺を安値とする振幅。下に往って来いと方向性に欠けている。ユーロポンドは0.8550付近から0.8560台での揉み合い。4月英非製造業PMI確報値は55.0と速報値54.9から小幅に上方改定された。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。