【これからの見通し】調整の流れが続くのかどうか見極め、株式が底堅いなかで
【これからの見通し】調整の流れが続くのかどうか見極め、株式が底堅いなかで
今週はドル安・ポンド安の流れが支配的になっている。年初から3月にかけては米経済回復期待、米債利回り上昇などを背景にドル高が進行。ポンドにとっては英国のワクチン接種の進展が、米国とともに日本や欧州に先んじていることが買いを誘っていた。しかし、ある程度ポジションが蓄積してきたこともあり、月替わりや米雇用統計のイベント通過をへて今週の調整局面へと転換しているようだ。
一方で、株式市場では高値警戒感はありつつも、軽い調整を交えながら高値を模索する動きが持続している。為替市場での調整圧力とは綱引き状態となっている。週末から来週にかけて、双方の動きには注意しておきたいところだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、カナダ雇用統計(3月)、米生産者物価指数(3月)、米卸売売上高(2月)、米卸売在庫・確報値(2月)など。カナダ雇用統計では雇用者数の増加が10万人程度と予想されており、前回の25.92万人増からはペースダウンする見込み。一方で、失業率は前回の8.2%から8.0%へと改善する見込み。
発言イベント関連では、デギンドスECB副総裁の講演、カプラン・ダラス連銀総裁がバーチャル会合に参加して質疑応答を行う予定。また、テドロスWHO事務局長の記者会見も予定されている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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