午前中はドル売り優勢に、その後下げ止まり=東京為替概況
午前中はドル売りの動きが継続。昨日のNY市場で米10年債入札の好調な結果を受けて米債利回りの上昇が一服(債券価格が上昇)。ドル売りの動きが強まった流れが継続した形。ドル円は値幅自体は限定的も頭の重い展開となり、NY市場の安値を割り込んで103円53銭前後まで値を落とす展開が見られた。
NY市場で入札前の1.18%台からNY夕方には1.13%前後まで低下した米10年債利回りが、東京午前でも低下を続け1.11%台を割り込む動きを見せたことがドル売りの材料となった。
もっとも、103円台半ば手前には買い意欲が見られ、ドル安の動きは限定的に。米10年債利回りが1.12%台まで回復したこともあり、ドル円はじりじりと上昇を見せ103円60銭台に。
NY市場で1.21台前半から1.22台に乗せるところまでドル売りが進んだユーロドルは、ドル高基調の調整が続く中で昼過ぎに1.2220前後を付ける動きとなった。その後は米債利回り低下の一服もあり1.2200台に。
ユーロ円は午前中ドル円の下げなどに押されて126円70銭前後から126円40銭台まで下落。その後は少し買い戻しが入っている。
昨日の海外市場でドル売り基調が強まる前から対ドル、対円で買いが出たポンドは、東京市場でも堅調地合いを維持。朝の1.3650台から昼過ぎに1.3690台までと1.37の大台を意識する展開に。その後はやや調整も1.3670台まで。昨日海外市場でベイリー英中銀総裁がマイナス金利導入に消極的な姿勢を示したことなどが背景に。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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