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【中銀チェック】英中銀は利下げ、ECBは据え置きへ

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【中銀チェック】英中銀は利下げ、ECBは据え置きへ

 17日、18日にはイングランド銀行(BOE/中央銀行)金融政策会合(MPC)が開催されます。

 昨年8月に利下げを開始した英中銀は、据え置きを挟んで利下げ、据え置きを挟んで利下げと2会合毎の利下げを今年8月まで継続。政策金利を4.00%とした後、9月、11月と2会合連続で据え置きました。

 2024年7月には前年比+1.7%とターゲットの2%を下回るところまで鈍化していた英国消費者物価指数(CPI)は、今年4月に許容される上下限枠(2.0%から上下1%以内)の上限である3.0%を超え、7月から9月にかけて3.8%まで上昇するなど、物価高傾向が顕著となっていたことで、利下げは難しいという見方が広がっていました。

 前回11月の会合では専門家予想の80%超が据え置き、短期金利市場でも80%以上が据え置きとなっており、市場は事前に据え置きを織り込む動きを進めました。

 結果的には予想通り据え置きとなりましたが、投票結果は5対4ときわどい据え置きの決定でした。その後10月のCPIが3.6%へ鈍化。会合1日目の17日に公表される11月分は3.4%とさらに鈍化予定となっており、利下げのハードルが下がってきています。

 短期金利市場では93%が利下げを織り込む動き。専門家予想は利下げで一致しています。

 今回のMPCはスーパーサーズデーではありませんから、四半期報告の発表やベイリー総裁の会見が予定されていません。注目は投票の内訳で、利下げが決定された場合でも5対4や6対3など僅差であった場合や、総裁が据え置きに投票していた場合(英中銀は総裁が少数派に回るケースが歴史上何度も見られました。日銀、FRB、ECBなどは議長・総裁の方針が通らなかったケースはないです)、ポンド高となる可能性があります。

 なお英中銀と同じ日に結果が発表されるECB理事会は、政策金利の据え置きで見通しが一致しており、波乱要素は少ないです。

MINKABUPRESS 山岡

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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