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ドル円、155円台に下落 FOMCを受けて終盤にドル安が強まる=NY為替概況

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ドル円、155円台に下落 FOMCを受けて終盤にドル安が強まる=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、午後のFOMCを受けて、終盤にドル安が強まった。ドル円も155円台に下落。FOMCの結果は予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は、中央値で来年は1回の利下げを見込んでいる。ただ、短期金融市場では2回の利下げ織り込みで変わらず。

 一方、来年は据え置き、もしくは利上げを見込む委員が7名いたほか、経済見通しでは26年のGDP見通しを9月時点から大幅に上方修正している。若干タカ派な雰囲気もうかがえたものの、パウエル議長の会見も含めて、警戒していたほどのタカ派ではないとの見方も出ている。議長は「労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ」と述べるなど、インフレよりも労働市場にやや意識が向かっている印象もあったのかもしれない。

 ユーロドルは1.17ドルに一時上昇。一方、ドル円に戻り売りが出たものの、ユーロ円は182円台での上下動に留まった。

 テクニカル勢は、ユーロが過去に大きな値動きに先行してきた水準にボリンジャーバンドが接近していると警戒している。過去の季節パターンもユーロ上昇を支持しており、12月はユーロ導入以来最もパフォーマンスが良い月として知られている。

 最近の値動きは短期的なトレンドの強気転換を示唆しており、しばらくユーロ高が続く可能性が高いとの指摘も出ている。現在の値動きは「高値切り上げ・安値切り上げ」の構造を形成しているという。

 ポンドドルは買いが優勢となり、1.33ドル台後半まで買い戻された。200日線が1.3335ドル付近に来ており、その水準を回復している。一方、ポンド円は上値追いは一服しているものの、2008年以来の高値水準に上昇。

 11月中旬以降、ポンドは対ユーロでの買い戻しが続いているが、ストラテジストは、英独のインフレ調整後の実質金利差から、ポンドはしばらく対ユーロでの下落基調が続くと予想している。

 先月の英予算案公表後、財政の信頼性はまだ説得力のある再構築はされておらず、政治的不確実性も高水準に留まっている。英中銀は来年、少なくとも2回の利下げが予想され、市場は3回目の有無で見方が分かれている。これはポンド買いのレシピになるとは言い難いという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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