ドル安優勢=ロンドン為替概況
ドル安優勢=ロンドン為替概況
東京午後からロンドン朝にかけてのドル高の調整もあって、ドル円は上値が重い展開となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売りが東京昼前に一服、その後、東京午後からロンドン朝にかけてドル高が優勢となった。米利下げ継続期待などから下げていた米長期債利回りの下げ止まりなどをきっかけにドル買いとなった。
ドル円は東京昼前の155円49銭から156円16銭まで上昇。その後は上下を交えつつ、戻りが重くなり、155円50銭台まで下げる展開となった。
FOMCは市場警戒するほどのタカ派とならず、ドル売りにつながった。米金利先物市場での来年の政策金利見通しは、大きな変化がないもののFOMC前よりもやや利下げが優勢となっている。
ユーロドルは東京午後のドル高局面で1.1682まで下げた後、1.1710台まで上昇。FOMC後の高値を更新した。ポンドドルは東京午後のドル高局面で1.3360を付けた後、少し戻したものの、ポンド自体の売りが入り1.3355を付けた。その後のドル安に1.3394とFOMC後から東京朝にかけてのドル安局面での高値1.3392を上回っている。
ユーロ円は182円台前半中心の推移、東京昼過ぎに182円割れを付けたが、すぐに戻すなど下値はしっかりも、ドル円の重さが上値を抑えている。ポンド円は208円台での推移、一方向の動きにならず。
ドルスイスは市場予想通り政策金利を据え置いた後、スイス買いが強まった。今月発表の11月スイス消費者物価指数が予想外の鈍化を見せ、前年比プラスマイナスゼロとなった。利上げ圧力が強まる状況となっているが、すでに政策金利がゼロとなっており、マイナス金利導入には慎重。本来利下げの局面で下げていないことでスイス買いが入るという展開になっている。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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