ドル円・クロス円は下げ渋り、ポンドドルはもみ合い=東京為替前場概況
東京外為市場中盤、ドル円、クロス円ともに下げ渋る動き。前日の海外市場から円高傾向となっていたが、オセアニア市場から東京序盤にかけて円高一服となり、東京勢が参入すると値を戻している。ドル円は週末の5・10日(ゴトウビ)に伴う本邦実需筋によるドル買いも相まって103.91円近辺まで上昇した。
ポンドドルは1.32ドル台半ばでもみ合い。英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定などの協議で、EU側メンバーの1人が新型コロナウイルスに感染したことから、交渉が一時中断と伝えられた。交渉期限が迫る中で懸念するムードもあるが、東京市場での反応は限定的となっている。
カナダ円は79円台半ばで、上値の重さがみられている。NY原油先物が小幅ながらも反落しており、産油国通貨であるカナダドルの重しになっている。例年では米国の感謝祭に伴って石油需要の伸びる時期にあるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を背景に需要減少が見込まれている。加えて、米国内の石油貯蔵・備蓄が再び容量に近づいているとの一部報道も伝えられており、カナダドルの先安感につながっているようだ。
日経平均株価は3日続落。前引けでは前営業日比167.65円安の2万5466.69円となった。
午前11時40分現在では、ドル円は1ドル=103.85円、ユーロドルは1ユーロ=1.1872ドル、ユーロ円は1ユーロ=123.30円、ポンド円は1ポンド=137.66円、豪ドル円は1豪ドル=75.61円、NZドル円は1NZドル=71.81円、スイス円は1スイスフラン=114.06円、カナダ円は1カナダドル=79.40円付近で推移している。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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