主要通貨狭いレンジでのもみ合い、NZドルは声明・中銀予想など受けて上昇=東京為替概況
ドル円は109円台後半でのもみ合い。株高などを受けて比較的しっかりとした動きとなっているが、110円手前の売りを崩すには至らず、朝からのレンジは12銭にとどまった。ユーロドルは11ポイントレンジ、ポンドドルは19ポイントレンジと主要通貨は軒並みもみあいに。
新型コロナウイルスへの警戒感がやや後退も、感染被害拡大は続いており、上下ともにやりにくいところに。
動きが出たのはNZドル。午前10時に発表されたNZ中銀金融政策理事会結果は、事前見通し通りの金利据え置き。声明では低金利の維持が必要などの文言があり、緩和政策の維持姿勢が示されたが、一方で新型コロナウイルスの影響について比較的短期にとどまる見通しを示したほか、今後の中銀による政策金利見通しにおいて来年3月末までの金利据え置きを示唆し、市場で期待が広がる追加緩和に消極的な姿勢を示したことで,NZドル買いに。対ドルで0.6405近辺から一時0.6477まで上値を伸ばした。
MINKABU PRESS 山岡和雅

執筆者 : MINKABU PRESS
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