ユーロドル、軟調地合い維持、トランプ大統領発言なども重石=NY為替
日本時間午前3時06分現在のドル円は1ドル=106.36円。ロンドン市場午前の高値からNY市場昼頃にかけて下げが続き、106円11銭を付ける場面が見られたが、その後値を戻してきている。
朝の150ドル超の上昇から、一時マイナス圏まで値を通したダウ平均が下げ止まり、プラス圏を回復していること、米長期債利回りの上昇が目立っていることなどがドル円の支えとなった。
2017年5月以来2年3カ月ぶりの1.09台を付けているユーロドルは1.0970台での推移。安値は1.0963まで。戻りが鈍く頭の重い展開に。トランプ大統領がユーロはドルに対して「LikeCrazy」な下落を見せていると批判していることなどが重石に。
NY市場に入って一旦1.22台をしっかり回復し、1.2225を付けたポンドドルは、一転して1.2140近辺まで値を落としている。英議会の閉鎖に反対する動きが広がっていることなどを好感した買いが入っていたが、ユーロ安の流れもあり、動きが一服すると反転。
来週から9月ということで、来週末には米雇用統計が控える。ISM製造業・非製造業など、米国の景況感を示す指標にも注目が集まる中、ドル円などは週末を前に突っ込んだ動きを避けたいという印象を受ける展開が続いている。
(ミンカブ)

執筆者 : MINKABU PRESS
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