ドル円は106円台半ば 2-10年債が逆イールド寸前に=NY為替
NY時間の後半に入ってドル円は106円台半ばでの推移が続いている。きょうはトランプ政権が中国からの輸入品に賦課する予定の10%の追加関税について、一部製品に限り発動を12月15日まで延期すると発表したことで米中対立の懸念が緩んでいる。朝方のドル円は105円割れを再度試す動きが見られたものの、105円付近の下値抵抗も強かった中で、上記のニュースにショート勢が一旦諦めたようだ。一気に買い戻しが加速し、一時107円手前まで戻す場面も見られた。
これらの動きに米国債市場で2-10年債のイールドカーブのフラット化が加速しており、逆イールド寸前まで金利差が縮小している。米利下げ期待が一旦緩んだのか、2年債など政策金利に敏感な短期ゾーンの利回りが長期ゾーン以上に上昇しており、ベアフラット化の動きが見られている。将来の景気後退を示唆したものかは未知数。
米国債利回り(NY時間13:54)
2年債 1.663(+0.079)
10年債 1.680(+0.034)
30年債 2.139(+0.006)
2-10年債の利回り格差は2(前日6)
USD/JPY 106.61
minkabu PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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