ドル円若干調整=東京為替概況
ドル円は108円台半ばでのもみ合いから若干ドル安の動きとなっている。
前週末のNY市場での米雇用統計の好結果を受けて上昇を見せたドル円。108円台半ばで週の取引を終え、週明け月曜日も午前中は108円台半ばばさみでの動きが目立った。
もっとも日経平均が大幅安となったことに加え、上海総合が一時3%を超える下げとなるなど、アジア株が軒並みの大幅安となり、リスク警戒感からの円買いを誘う展開に。
先週末に大きく上昇を見せた米債利回りにも調整が入り、10年債利回りが2.03%台から2.01%台に低下する中でドル売りの動きが強まった。
ドル円は108円30銭を割り込む動き。レンジ的には30銭ほどでそれほど大きいわけではないが、午後は頭の重い印象が強い展開に。
ユーロドルは1.12台前半での推移が続いた。ドル高の調整から1.1218から1.1233まで上昇も、値幅は限定的。
週明けもっとも動きを見せたのはトルコリラ。週末にエルドアン大統領がトルコ中銀のチェティンカヤ総裁の更迭とウイサル副総裁の昇格を発表。中銀の独立性への疑義が広がったことに加え、エルドアン大統領がチェティンカヤ総裁の高金利路線へ度々不満を表明して居ていたことから、今後の利下げ圧力拡大への懸念が広がった。リラ円は先週末の18円25銭近辺から17円74銭近辺まで値を落とし、その後も17円80銭-90銭を中心にした安値圏でのレンジ取引。
minkabu PRESS編集部 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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