【本日の見通し】ドル円は堅調地合いも、上値追いには慎重
【本日の見通し】ドル円は堅調地合いも、上値追いには慎重
先週末のドル円は158円台を中心としたしっかりした値動きとなった。注目された米雇用統計はかなりの好結果となったが、158.30円台から158.58円までの上昇にとどまり、その後は利益確定売りに押された。もっとも158円割れでは押し目買いが入り、158.48円で週の取引を終えるなど堅調地合いを維持している。
159円を超えると本邦当局による介入警戒感が意識されるため上値追いには慎重だが、下値の堅さも確認される格好となった。 今週は10日に米消費者物価指数(CPI)、13日に米生産者物価指数(PPI)の発表を控える。米雇用統計の好結果を受けてFRBの利上げ余地が広がり、12月FOMCでの利上げ織り込み度は雇用統計前の60%台から75%前後まで上昇した。利上げ判断を左右する物価動向に市場の関心が集まる。ただし、昨年の米政府機関閉鎖の影響で昨年10月のデータが集計されなかった関係上、通常最も重視される前年比の数値が公表されない異例の対応となるため、その影響が市場にどう波及するかは見極めが必要だ。
本日は今週の重要指標をにらみ、158円台中心の推移を見込む。介入警戒感から159円台へのアタックには慎重さが残るものの、国内では日銀の12月利上げ期待が後退する一方、米国では利上げ観測が一段と強まっている。日米金利差の拡大を背景としたドル買い・円売り圧力が下値を支え、底堅い動きが続きそうだ。
先週末のクロス円は、全般的なドル高進行に伴いユーロドルやポンドドルが下落したことで上値の重さが目立ったが、売り急ぐ動きも限定的となりそうだ。米株式市場はダウ平均が続落した一方、データセンター関連の買い戻しを支えにナスダックが堅調に推移した。週明けのアジア・東京市場も株高基調が期待され、リスク警戒感の後退に伴う円売りも支援材料となる可能性がある。
ユーロ円は177円前後で戻りの重さが見られるものの、176.00-20円水準がいったんのサポートとして機能しそうだ。ただし対ドルでのユーロ売りが加速して同水準を割り込んだ場合、クロス円の買いだけでは支えきれなくなる恐れがあり留意したい。ポンド円は212円台が上値抵抗となっているが、210-211円のレンジでは押し目買いが入るとみている。
ユーロドルは先週木曜の1.12ドル台後半からの下落基調が金曜も続き、1.1131ドルまで売られた。週明けもユーロ安圏での推移が続いている。1.1100ドル手前には買いが観測されるものの戻りは鈍く、下振れリスクが意識されやすい。市場で確実視されていたECBの12月追加利上げを巡り慎重論が浮上していることも、上値を抑える要因となりそうだ。ポンドドルは先週後半に1.3500ドル前後の上値の重さが鮮明となり、一時1.3350ドル割れまで売り込まれた。戻り局面では1.3400ドル近辺が重石になると見込まれる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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