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ドル高強まる FOMCは想定以上にタカ派な印象 ドル円は156円台回復=NY為替概況

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ドル高強まる FOMCは想定以上にタカ派な印象 ドル円は156円台回復=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、午後のFOMCを受けてドル高が強まり、ドル円は156円台を回復した。FRBは総じてタカ派にシフトした印象が広がった模様。ボウマン理事は反対票を投じると見られていたが、全会一致での利上げ決定となった。ウォーシュ議長は今回も委員の金利見通し(ドット・プロット)に自身の金利見通しを提出しなかった可能性があるが、仮に据え置きを望んでいたとしても、委員会内では利上げ支持が圧倒的だったことになる。

 最新のドット・プロットは、委員の過半数が今回の利上げを新たな利上げサイクルの始まりと見ていることを示唆し、年内にさらに1回の追加利上げを見込む委員が多数となった。ただ、来年については据え置きを見込んでいる状況。短期金融市場は10月の追加利上げの確率を50%程度まで引き上げている。

 エコノミストからは、保険的な利上げとの位置づけが多く、FOMCは今回の利上げで年内は据え置きを示すと見られていたが、追加利上げの可能性を示唆したことでタカ派なサプライズとなった模様。

 このままドル円は再び160円に向かって行くか注目される。18日金曜日の日銀会合がより重要なイベントになる。

 ユーロドルは1.14ドル台に下落。一方、ユーロ円も179円台前半での推移。FOMCを受けたドル高がユーロドルを押し下げたが、ユーロ側にも下押し材料がある。市場は今後12カ月でECBが計約0.75%ポイント利上げすると織り込んでいるが、エコノミストの間では今回の利上げ局面は既に終了したとの見方が中心。ユーロ圏のインフレ期待も落ち着いてきており、ECBが市場予想以上にタカ派姿勢を強めるハードルは高いと見られている。

 ポンドドルは1.33ドル台に下落。一方、ポンド円は208円台半ばに値を落としていたが、209円台に戻す展開。明日は英中銀も金融政策委員会(MPC)を開催。市場の予想通りに据え置きとなれば、ポンドに下押し圧力がかかる可能性があるとの見方が出ている。ECBが利上げを進める中、ユーロに対するポンドの金利面での優位性が縮小しているためという。

 ストラテジストは、ボラティリティ低下を考慮しても、ポンドの金利差面での優位性は既にピークを付けたと指摘。前日の英雇用統計と本日の消費者物価指数(CPI)はいずれもタカ派な内容とはならず、英中銀の利上げ観測は後退。

 中東での紛争開始以降、英MPC前に利上げ観測が後退するパターンが続いており、これは英中銀が政策判断を急がず、時間を稼ぐ姿勢と概ね一致しているという。供給要因によるインフレ上昇に加え、既にタイトな金融環境や労働市場を巡る不透明感を踏まえれば、こうした英中銀の姿勢には合理性があると指摘している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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