【これからの見通し】米FOMCに視線集中、予想よりもハト派となる可能性も
【これからの見通し】米FOMCに視線集中、予想よりもハト派となる可能性も
本日の注目イベントは米FOMCの金融政策発表となる。市場では政策金利0.25%引き上げがコンセンサスとなっている。今回は声明およびウォーシュFRB議長会見とともに各メンバーの金利見通しも発表されるフルコースの回となる。
発表を控えた状況をおさらいすると、中東での緊張がより長期化する状況となるなかで原油高が進行し、市場のインフレ警戒を高めている。さらに米10年債利回りが一時5%の節目水準を上回るなど、インフレ警戒や財政赤字拡大観測などで長期債が売られている。インフレ圧力と金利面の双方の圧力を受けて、ドル買いが強まる状況となっている。
足元の市場では、米FOMC目前とあってさすがに値動きは一服し、やや調整の動きが入っている。しかし、ドル円155円台、ユーロドル1.15台、ポンドドル1.34台などのドル高の流れを受けた水準は維持している。
そして、注目の米FOMCでは見どころが多そうだ。まずは、FOMCメンバーの金利見通しだ。足元の市場では原油高の勢いもあって年内利上げ回数について2回を完全に織り込み、3回の利上げも織り込みつつある。そのなかで、メンバーの金利見通しが年内1-2回の見方に留まるようだと、市場はドル売り反応を強める可能性があり、注意したい。
さらに、ウォーシュFRB議長会見が続く。これまでフォワードガイダンスや金利見通しを示さない方針を明確にしており、今回もその姿勢は踏襲されそうだ。ただ、最近の発言ではインフレ警戒が示されており、予想よりもタカ派色が強かった点も指摘された。今回の会見では、目先の原油高についてどのような見方を示すのかがポイントとなりそうだ。金融政策では供給不安による輸入コストインフレに対応しにくい点が指摘される可能性がある。また、二次波及効果についての判断は保留される可能性もあり、市場の前のめりの利上げ織り込みに冷水が浴びせられることも想定しておきたい。 各市場のポジションの偏りがイベント終了とともに調整されるケースもありそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、上記FOMCのほかにも、ユーロ圏鉱工業生産指数(7月)、MBA住宅ローン申請指数(09/05 - 09/11)、輸入物価指数(8月)、小売売上高(8月)、NAHB住宅市場指数(9月)、企業在庫(7月)、対米証券投資(7月)、カナダ住宅着工件数(8月)、カナダ住宅建設許可(7月)、ブラジル中銀政策金利(9月)などが予定されている。FOMCに注目が集まるなかで、各指標に対する反応は一時的にとどまりそうだ。
発言イベント関連では、ブイチッチECB副総裁、ナーゲル独連銀総裁などの講演、カナダ中銀議事録(9月2日開催分)公表などが予定されている。市場の視線はウォーシュFRB議長会見に集中するだろう。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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