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【これからの見通し】日米金融政策見通しに差異、円高圧力継続か きょうは米雇用統計

為替 

【これからの見通し】日米金融政策見通しに差異、円高圧力継続か きょうは米雇用統計

 今週は、円高が進行している。その要因の一つとして、日米金融政策見通しの変化が焦点となっている。日銀はベッセント米財務長官からの利上げ圧力や高田日銀審議委員の0.5%利上げ示唆などを背景に、9月利上げを織り込んでいる。さらに、年内の連続利上げについてもかなり思惑が高まってきている状況だ。

 一方の米FOMCに関しては、昨日にウォラーFRB理事が「ディスインフレ傾向が続けば、金利据え置きを支持」と述べたことが市場の早期利上げ観測を後退させた。足元のCMEフェドウォッチでは、据え置き49.6%、0.25%利上げ50.4%と五分五分の織り込み度となっている。先週末のウォーシュ米FRB議長のタカ派発言を受けた利上げ観測からはかなり状況は変化している。

 ただ、ウォラー理事は「今月の金融政策判断は来週発表の8月のインフレ指標次第」とも述べており、来週の米CPIを確認した上で、との条件付きである点は留意しておきたい。

 この後の海外市場では米雇用統計に注目が集まる。上記の米CPIとともに米金融当局者が重視する指標だ。非農業部門雇用者数は5.5万人増と前回の2.3万人減から回復する見通し。失業率は4.1%と前回並み水準が予想されている。労働参加率は前回の61.4%から61.5%に上昇する見込み。また、物価動向に影響を与えるものとして平均時給もチエックしたい。前月比+0.3%(前回+0.1%)、前年比3.1%(前回+3.2%)と強弱まちまちの予想となっている。発表は日本時間午後9時30分の予定。

 その他の市場予定は、ユーロ圏小売売上高(7月)、カナダ雇用統計(8月)、カナダIvey購買部協会指数(8月)など。

 足元のドル円相場は、156円台前半で推移している。昨日のNY市場では155.30付近まで安値を広げたが、本日は円買いは一服している。ただし、注意したいのが投機筋を中心としたヘッジ行動の変化だ。短期的なヘッジ動向を示す1週間ボラティリティーは、本日一時13.59%まで急上昇した。足元でも12%の高水準にある。8/3の円買い介入時の14-15%に迫る水準となっている。市場が円高ヘッジ強めたことが背景。1カ月リスクリバーサル(25デルタ)は本日-2.845まで低下した。これは円コール・オーバーの拡大を示しており、円高ヘッジ需要が高まっている。

 ドル円が再び下落するのか。この後のマーケットでも円高ヘッジ需要が継続するのかどうかをチェックしたい。上記の米雇用統計結果を受けた動きおよびNY市場終盤の動向を確認しよう。 

minkabu PRESS編集部 松木秀明

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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