【本日の見通し】ドル高傾向継続か
【本日の見通し】ドル高傾向継続か
先週末の市場はウォーシュFRB議長によるタカ派発言を受けてドル高となった。ドル円は7月末からの介入で円高が進んで以来となる160円台を回復している。
ウォーシュFRB議長は「PCEの2%目標、確固たる揺るがない目標」「目標に向かい明確かつ十分なペースで向かっていかないのであれば、FRBはやるべきことがある」と利上げの実施を強く示唆するタカ派な姿勢を見せた。雇用の最大化と物価の安定というFRBの2大命題に触れたうえで、「労働市場はかなり安定しており、FRBが現在最も注力すべきは物価である」と、物価対応を強調した。
こうした流れを受けて米国の早期利上げ期待が拡大。9月の利上げ期待は講演前の36%前後から60%を超えるところまで急騰した。週明けも57%前後と据え置き期待を超える水準で推移しており、ドルを支えている。
ドル円はこうした動きを受けて節目と見られた160円台を回復。介入への警戒感もあり、160円を超えての上昇加速は見られなかったが、160.20円までしっかりと上昇し、その後も160円台を維持して週の取引を終えた。
この後もドル円はしっかりした動きが見込まれる。160円割れを試す場面がありそうだが、159円台後半では買いが出る展開を見込んでいる。今週は金曜日に米雇用統計の発表が控えており、ISMやJOLTSといった重要指標の発表も控えているだけに、こうした指標の動向をにらみつつ、じっくりと上を試す展開となりそう。ウォーシュFRB議長は雇用の安定に言及していたが、直近の雇用統計はかなりの弱さを見せていた。今週の8月米雇用統計は雇用の回復などが示される見込みとなっているが、予想外に悪化した場合は、ここにきて盛り上がっている利上げ期待が後退する可能性も含めて注意したい。
ユーロドルは先週末のドル高で1.16ドル台半ば前後での推移から1.15ドル台後半を付けた。この後も上値の重い展開が見込まれる。ごく短期的には1.1600ドル前後が重くなりそう。
ユーロ円はドル円の上昇とユーロドルの下げが交錯。ユーロドルでのユーロ売りドル高の勢いが強く、やや上値が重くなっているが185円台での推移であり、大きな方向性は出ていない。この後も185円台での推移が中心と見られる。
ポンドドルはドル高を受けて1.35ドル台前半へ落としてきた。この後も戻りは鈍いとみられるが、対ユーロではポンド高となっており、ポンドドルもユーロドルほど下値トライの勢いが見られない。ある程度の戻りが出る可能性が高そう。
ポンド円は216円台を中心とした推移。217円台では売りが出る展開。こちらもユーロ円に比べると下値しっかり感がある。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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