ドル円、158円台半ば 通貨安はもはや主要なインフレ圧力ではないとの指摘=NY為替
その後、ドル円は158円台半ばでの推移となっている。きょうの為替市場はNY時間に入って急速にドル安が強まり、ドル円も急落。一時158円割れを試す動きも見られていた。本日の急落で200日線に到達した格好となっており、明日以降200日線をブレイクし、介入時の安値155円台前半を試しに行くか注目される。前日は159円台後半まで上昇し、160円をうかがう展開も見られていた。
本日は、前日急上昇していた米国債利回りが急低下しており、ドル安を誘発。米財務省の発表に反応している模様。長期ゾーンの利付債を対象とした流動性支援目的の買い戻しオペについて、1回当たりの規模を少なくとも2倍に拡大すると発表した。対象は残存期間10-30年の年限で、現在の上限20億ドルを少なくとも40億ドルに引き上げるという。
一方、日銀の早期利上げ観測も円高をサポート。ただ、海外のエコノミストからは、日銀が次回利上げを9月もしくは10月に前倒しする場合、その動機は経済面よりも政治面の方が大きいと指摘している。日米協調介入に続いて早期利上げを実施すれば、円安抑制を求める日本政府との摩擦を回避する一助になるという。
日銀が早期利上げの根拠として掲げているのは、基調的なインフレが2%を上回る可能性があり、円安が物価上昇圧力を強めているという点。しかし、同エコノミストのモデルは、この主張に疑問を投げかけているという。円安が時間差を伴ってインフレに波及する効果は大きく弱まっており、通貨安はもはや主要なインフレ圧力ではないことを示唆していると指摘している。
USD/JPY 158.46 EUR/JPY 184.76
GBP/JPY 215.61 AUD/JPY 112.87
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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