【本日の見通し】円安けん制と日米金利差を狙った売り買いが交錯
【本日の見通し】円安けん制と日米金利差を狙った売り買いが交錯
ドル円は昨日NY朝に158.30円前後まで上値を伸ばした。その後じりじりと調整売りが入り、157円台で東京朝を迎えている。
今月の米FOMCでの利上げ見通しが後退しているものの、12月のFOMCでは利上げを行うとの見方が強く、日米金利差は縮まらないとの思惑がドル円を支えている。中東情勢の不透明感が長期化し、原油高が続くことによるドル高や、米債利回りの上昇傾向を受けたドル高なども支えとなっている。一方で、日米通貨当局の円安けん制姿勢などが上値の重石となっている。159円台に乗せるようだと実弾介入の可能性が高いとの見方が、上値追いに慎重な姿勢につながっている。
ドル円は157円台から158円台半ばを中心としたレンジの中で次の方向性を探る展開が続くとみている。今日は全国証券大会で15時から片山財務相、15時35分から植田日銀総裁が挨拶を行う。片山財務相からは円安けん制の発言が出てくる可能性が十分にあるだけに注意したいところ。植田日銀総裁は今後の金融政策についての言及があるかがポイントとなる。
ユーロドルは昨日東京市場で1.1161ドルまで下げた後、少し戻して1.12ドル台前半で推移している。フランスの財政懸念などを受けたユーロ売りが継続しており、上値が重くなっている。スペインでも総選挙の前倒しが決まるなど、ここにきてユーロ圏の政局不安が目立っており、投資資金のユーロ圏からの逃避が意識されている。この後も上値の重い展開が続く可能性が高そう。ユーロ円は対ドルでのユーロ売りとドル円の堅調さが交錯。昨日は対ドルでのユーロ売りをきっかけに東京市場午後に176.22円まで下げたが、NY朝にはドル円の上昇もあって177.40円台まで反発した。その後は177円台前半を中心としたもみ合いが続いており、方向感がいまひとつはっきりしない展開がこの後も続きそうだ。
ポンドドルは先週後半から昨日ロンドン朝にかけて、フランスの財政懸念などを受けたユーロ売りによる「ユーロ安・ポンド高」が目立ったが、その後は動きが落ち着いた。対ドルではユーロ安に連れ安となって1.3200ドルを割り込む場面も見られたが長続きせず、この後も1.32ドル台前半を中心とした推移となりそう。中期的には下方向とみており、戻りでは売りが出る展開を見込んでいる。ポンド円は209.00円を挟んでの推移。ユーロ円同様に方向性のはっきりしない展開を見込んでいる。
MINKABUPRESS 山岡
執筆者 : MINKABU PRESS
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