様子見の中、ドル円はじりじりと160円をうかがう展開=NY為替概況
様子見の中、ドル円はじりじりと160円をうかがう展開=NY為替概況
きょうのNY為替市場、ややドル高の流れが出ていたものの、全体的には様子見の雰囲気が強まっていた。そのような中、ドル円はじりじりと160円の戻りをうかがう展開を継続。
本日の市場はリスク回避的な雰囲気も広がっていた。中東情勢が依然として不透明で原油相場が上昇しているほか、世界的に長期金利が上昇しており、各国国債の長期ゾーン利回りが上昇。インフレ高止まりや、財政への懸念に加え、ハイパースケーラーによるAI投資に関連した巨額の社債発行も需給を悪化させるとの懸念に繋がっているとの指摘も出ている。
一方、原油高については、レバノンで新たな戦闘が発生したほか、トランプ大統領が期限切れとなったイランとの停戦合意を延長する考えはないと述べたことで、警戒感が再び強まっている。
ドル円は160円に接近する中、オプション市場では、先月の介入直後と比べて円高ヘッジを積極的に増やしていないことが示されている。
ユーロドルは1.15ドル台後半での上下動が続いている。前日は1.16ドル台まで一時上昇していたものの、その後は伸び悩む展開。ただ、本日1.1570ドル近辺に来ている100日線の水準は維持している。
エネルギー価格上昇や、明日公表のFOMC議事録を前にした不透明感から、ユーロドルは短期的に上昇しにくい可能性があるとの指摘も出ている。前日の1.16ドル台で上昇が止まっているが、1.16ドル台を駆け上がることに慎重になっているという。
また、「ユーロ圏の経済指標は最近、予想を上回っているが、天然ガス価格が年初来高値付近にあることを踏まえると、一定の警戒が必要だ」とも述べた。
ポンドドルは1.35ドル台での狭い範囲での推移が続いている。為替市場のボラティリティが低下しており、ポンドドルも1.35ドル台まで回復した後は様子見の雰囲気が続いており、次の展開待ちの様相。一方、ポンド円は216円台前半と介入に伴う下げを取り戻す展開が続いている。
この日は英雇用統計が発表になっていたが、英労働市場は引き続き低調で、賃金上昇圧力も抑制されていることが示された。それを受けてアナリストからは、英中銀が年内に利上げする必要性は乏しいととの指摘が出ている。短期金融市場では来年にかけて計0.60%ポイントの利上げをなお織り込んでいるが、同アナリストは「今後3-6カ月かけて、この利上げ観測は徐々に後退するはずだ。ただし、その時期はエネルギー価格に大きく左右される」と説明。
明日は7月の英消費者物価指数(CPI)が発表される予定で、サービス価格の伸びが鈍化すれば、利上げの必要性が乏しいことを示す新たな材料になるとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。