後半にかけてドル売りが再び優勢に ドル円は162円付近=NY為替概況
後半にかけてドル売りが再び優勢に ドル円は162円付近=NY為替概況
きょうのNY為替市場、NY時間の後半にかけてドル売りが再び優勢となった。先週の米雇用統計を受けて、市場はFRBの利上げ期待を後退させ、最初の利上げ時期の織り込みが10月から12月へ後ずれしている。これは、ウォーシュ議長が、一部で期待されているほど早いペースで利上げ進めるとの見方に投資家の確信が薄れつつあることを示している。
ドル円は162円台半ばに買い戻されていたが、162円ちょうど付近に伸び悩む展開となった。それでも日米金利差が縮小する気配はまだなく、円キャリー取引への期待から下値では押し目買い意欲は強い。
米大手証券はドル円は165円まで下落すると予想している。日本の財政悪化への懸念、米国債利回りが高止まりする見通し、日銀による利上げが緩やかなペースに留まるとの見方を反映し、ドル円の予想を従来の155円から165円に引き上げた。
日本の当局による為替介入の効果は一時的なものに留まる可能性が高いとしている。特に、ドル有利の金利差など、マクロ要因が引き続き介入とは逆方向に作用する場合はなおさらだとしている。
ユーロドルは一時1.14ドル台前半に値を落としていたものの、後半に1.14ドル台半ばに戻す展開。ただ、21日線で上値は抑えられている。一方、ユーロ円はドル円と伴に買い戻しが膨らみ、一時185.35円付近に上昇。100日線でサポートされ、21日線を回復している。
ECBが追加利上げならユーロは上昇の可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。ECBが9月に追加利上げを実施する予想しているという。短期金融市場では9月利上げの確率は約70%で織り込まれている。そのため、実際に利上げが行われれば、ユーロを支えることになるとも述べた。「今回に限って言えば、ECBはインフレ・ショックへの対応で先手を打った。これはユーロにとって前向きな変化だ」としている。
きょうのポンドドルはNY時間の中盤に入ってドルの買い戻しが一服する中、1.34ドル付近まで戻す展開。6月下旬以降のリバウンド相場が続いており、1.34ドルちょうど付近に来ている200日線が目先の上値メドとして意識される。一方、ポンド円は217円台に上昇し、2008年以来の高値水準を更新。
好調なポンドではあるが、アナリストは英財政の持続可能性に対する懸念が再燃すれば、ポンドは直近の上昇分の一部を失う可能性があると指摘している。バーナム氏が7月20日に次期首相に就任する見通しで、より左派寄りとされるミリバンド・エネルギー相が財務相に就任する最有力候補だと付け加えた。「問題は、増税を行わずに財政を調整する余地がほとんど残されていないことだ」と述べている。
さらに同アナリストは、英中銀は今年利上げを実施しないと予想しており、この見通しもポンドの重しになる可能性があるとも指摘している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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