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ドル円、162円台に上昇 上値追いがしばらく続くとの見方も少なくない=NY為替概況

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ドル円、162円台に上昇 上値追いがしばらく続くとの見方も少なくない=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドルは途中から売り優勢となったものの円安も根強く、ドル円は162円台に上昇。ストップを巻き込み一時162.65円近辺まで上昇した。

 最近見られる急速な売りが本日も入っていた。ただ、これまで通りにすぐに戻す展開となっている。本日は財務省が、直近1カ月の為替外国為替平衡操作実施状況(5月28日-6月26日)を公表していたが、介入額はゼロだった。

 イラン情勢の緩和で原油相場もWTIで一時70ドルを割り込んでいたものの、市場でのFRBの年内1回の利上げ期待はまだ温存されている。一方、日銀も追加利上げの方向ではあるが、慎重なアプローチになるとの見方もあり、年内の追加利上げを完全には織り込めていない。

 現在の日本のインフレ状況からすれば、日銀が利上げを急ぐ必要性は薄い。また、今月の追加利上げで政策金利は1.00%まで上昇し、中立金利にだいぶ接近しているとの見方もある。

 いずれにしろ、日米の金利差はしばらく解消しないとの見方から、ドル円の上値追いがもうしばらく続くとの見方も少なくないようだ。

 ユーロドルは買い戻しが入り、1.14ドル台を回復。一方、ユーロ円は185円台後半に上昇し、底堅い値動きが続いている。

 本日は6月のドイツ消費者物価指数(HICP)の速報値が発表になっていたが、予想を下回る内容となっていた。イタリア、フランスも予想を下回っていたが、明日のユーロ圏HICPも予想を下回る可能性も出てきた。世界的な原油価格の下落を背景に、ユーロ圏はインフレ鈍化が見られている。

 6月に追加利上げを実施したECBは引き続き、インフレへの警戒感を残しているが、短期金融市場では年内利上げを完全には織り込んでいない。今週はポルトガルのシントラでECBの年次フォーラムが開催されているが、本日はECBチーフエコノミストのレーン理事が講演を行っており、「自身を含む政策当局者は警戒を維持しなければならない」と述べていた。

 ポンドドルはNY時間に入って買戻しが膨らみ、1.3275ドル付近まで一時上昇。先週は一時1.31ドル台半ばまで下落していたが、ドル高が一服する中でここ数日は買い戻しが膨らんでいる。一方、本日のポンド円は円安の動きが根強く、215円台半ばまで上昇。目先は4月末に付けた年初来高値の216.60円を試しに行くか注目される。

 ECBのフォーラムでポルトガルのシントラを訪問しているベイリー英中銀総裁の発言が伝わっていたが「イラン紛争がインフレに与える幅広い影響を見極める時間的余裕がわれわれにはあり、判断は慎重に行うことができる」との認識を示していた。総裁は「イールドカーブにはすでに一定の利上げが織り込まれており、そのためわれわれには、その影響が経済や物価にどのように波及するかを見極める時間がある」と述べた。

 一方、インフレを2%目標へ引き下げるペースが従来の想定よりも遅れていることについては「決して安心しているわけではない」とも強調していた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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