ドル買い優勢、ドル円は介入警戒も高値圏維持 今夜の米JOLTS求人件数待ち=ロンドン為替概況
ドル買い優勢、ドル円は介入警戒も高値圏維持 今夜の米JOLTS求人件数待ち=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、全般にドル買い優勢の動き。日米欧の主要中央銀行における金融政策スタンスの差が意識されるほか、中東情勢の不透明感が払しょくし切れないなかでNY原油先物は反発している。ただ、米債利回りは小幅に低下している。欧州株は堅調に推移しており原油高よりはAI関連株買いが再燃している状況。ドル円は、介入警戒感があるなかで、162円台前半と40年来の歴史的な高値圏で底堅く推移。ユーロドルは1.14ちょうどを挟んだ水準、ポンドドルは1.32台前半など対ドルでやや軟調。一方、ユーロ円は185円付近、ポンド円は214円台後半など底堅く推移している。このあとのNY市場では米雇用関連指標としてJOLTs求人件数が発表される予定。注目指標の発表を前に、市場全体に次の展開を待つ様子見ムードが広がっている。
ドル円は162円台前半での取引。東京午前に162.40付近まで急伸したあと、介入警戒感から一時162円トビ台まで押し戻されたものの、大台割れには至らず底堅く推移した。ロンドン朝方には再び本日の高値である162.41レベルに顔合わせしている。新たに日銀審議委員に就任した佐藤氏が会見で「物価上振れは、ノルムとしてそれほど強いものではない」とハト派的な認識を示したことが円売りを促したもよう。162.50付近に大規模なNYカット・オプションが観測されていることや、政府・日銀による実弾介入への強い警戒感が上値を抑制しているものの、神経質な値動きをこなしつつ足元でも162.30台での高止まりが続いている。
ユーロドルは1.14付近での取引。東京市場からのドル買い圧力を受けて、一時1.1383付近まで下値を広げた。その後いったん反発も、ロンドン序盤に発表されたドイツ各州の6月CPIがインフレ鈍化を示したことやウンシュ・ベルギー中銀総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことで上値を抑えられている。ただ、本日のNYカットで1.1400(45億ユーロ)に特大規模の設定が観測されており、この強い引き寄せ効果から1.14ちょうど付近での揉み合いに落ち着いた。ユーロ円は東京仲値にかけてドル円の上昇とともに一時185.36円まで上値を伸ばした。その後は対ドルでのユーロ売りに押されて184.60円台へと反落したものの、足元では185円付近へと持ち直すなど底堅い動きをみせている。
ポンドドルは1.32台前半での取引。全般的なドル高の流れに押されるかたちで、ロンドン序盤に一時1.3222レベルと本日の安値を小幅に更新した。足元では1.32台前半で下げ渋る動きをみせている。ポンド円は東京午前にドル円の上昇を受けて一時215.04円まで上値を伸ばしたものの、すぐに調整売りに押された。足元では214円台後半で揉み合っている。ユーロポンドは0.8622から0.8606までの軟化。総じて、主要中央銀行の政策スタンスの差や原油高を背景としたドル買いが優勢となるなか、ドル円の介入警戒感や今夜の米雇用関連指標を控えて引き続き次の展開を待つ地合いとなっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。