ユーロ、ECBが利上げ見通し否定なら下落の可能性=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロドルは1.17ドル台半ばでの推移となっている。ロンドン時間には戻り売りが優勢となり、1.17ドル台前半まで下落する場面が見られたものの、NY時間に入って再びドル安が優勢となったことで、ユーロドルも買い戻されている。
明日はECB理事会が予定されており据え置きが確実視されている。利下げサイクルは終了との見方も広まる中、ECBの次の行動に市場は注目している。当面は据え置きと見られており、短期金融市場でも来年中の金利の変動はなしで織り込んでいる。
シュナーベルECB専務理事が、次の行動は「利上げ」になる可能性があると発言していたが、市場ではECBがその見方を否定するようであれば、ユーロは下落する可能性があるとの見方も出ている。シュナーベル理事の発言は為替市場と金利市場に大きな反響を呼んだ。
明日、シュナーベル理事が少数派であることが明らかになり、ユーロ圏の成長予測が十分に上方修正されなければ、ユーロは下落する可能性があると述べている。
EUR/USD 1.1744 EUR/JPY 182.77 EUR/GBP 0.8780
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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