ユーロ圏HICP、ECBの見解を裏付け ユーロへの影響は限定的=NY為替
きょうのユーロドルは1.16ドル台前半での方向感のない展開が続いている。21日線と100日線の間での推移が続いており、下げは一服しているものの、自律反発の域は出ず、上値は重い。次のアクション待ちといったところ。一方、NY時間に入って円の買戻しが出ていることから、ユーロ円は再び180円台に値を落とす動き。
この日発表の11月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前月から伸びが若干加速したものの、追加利下げの根拠はほぼ見当たらないとするECBの見解を裏付ける内容となった。ユーロへの影響も特に限定的。
ユーロ圏のインフレは9カ月間、ECBが目標とする2%付近での推移が続いている。基調インフレの圧力も、より緩やかなペースではあるが弱まりつつある。ただ、ユーロ圏加盟国間では違いが出ており、ドイツではインフレが加速した一方、フランスでは横ばい、スペインとイタリアは減速した。
EUR/USD 1.1608 EUR/JPY 180.81 EUR/GBP 0.8797
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。