アジア株 やや買い戻し 韓国株プラス転換、日中関係悪化で中国からの渡航者増加期待
アジア株 やや買い戻し 韓国株プラス転換、日中関係悪化で中国からの渡航者増加期待
東京時間11:07現在
香港ハンセン指数 25952.86(+22.83 +0.09%)
中国上海総合指数 3943.14(+3.32 +0.08%)
台湾加権指数 26811.57(+55.45 +0.21%)
韓国総合株価指数 3963.19(+9.57 +0.24%)
豪ASX200指数 8472.20(+3.06 +0.04%)
アジア株はまちまち、エヌビディア決算や米9月雇用統計を控え警戒感が高まっている。ただ、前日に大幅下落したため下値では値ごろ感の買い戻しも見られる。
連日FRB当局者がタカ派な発言をしていることから米12月利下げ期待が急速に低下している。9月雇用統計は古いデータとは言え結果次第では利下げ期待がさらに低下、もしくは復活する可能性がある。
香港株市場で中国検索エンジン大手バイドゥが2.7%高、第3四半期の売上高と利益が市場予想を上回った。AI事業は引き続き急成長を続けるとして米ゴールドマンサックスやジェフリーズは目標株価を引き上げた。
中国スマホメーカーのシャオミは0.3%安、第3四半期決算で利益が前年同期比80%増加したにもかかわらず下落している。電気自動車(EV)部門で7億元の利益を計上、四半期ベースで初めて黒字となったものの、安全上の問題や他社との激しい競争、工場遅延などを理由にマーケットは見通しに対する懸念を高めている。また、スマホ事業の業績不振が続いていることも懸念されている、依然として米アップルのiPhoneが人気だ。
豪州市場では豪中銀利下げ観測後退で市場心理が悪化している。インフレの伸びが大きく鈍化しない限りは12月利下げはなさそうだ。一部アナリストは豪中銀の利下げサイクルは終了し2026年は金利を3.60%で維持すると見ている。きょう発表された豪州の賃金指数は第3四半期+3.4%と横ばい、依然として高水準を維持している。
韓国市場では観光や旅行関連が上昇。済州航空や大韓航空、韓国化粧品、新羅ホテル、ハナ・ツアー・サービス、現代百貨店が買われている。
日中関係悪化を受け中国からの旅行者増加が期待されている。中国が自国民に日本への渡航自粛を呼びかけたことで日本旅行のキャンセルが相次いでいる。日本の代替旅行先として韓国が人気なようで、中国最大旅行サイトのデータによると先週末の航空券数・検索数で韓国が最多となり、これまで首位を維持してきた日本を上回った。
執筆者 : MINKABU PRESS
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