明日はECB理事会 すでに利下げサイクル終了で据え置き確実視=NY為替
ユーロドルは1.16ドル台での狭い範囲での値動きが続いている中、底堅い値動きは継続している。一時1.16ドル台前半に値を落としていたものの、1.16ドル台半ばに戻す展開。21日線と100日線近辺にあり、次のアクション待ちの状況に変化はない。一方、ユーロ円は177円を挟んで上下動。戻り売りに押されているものの、下押す動きまでなく、ユーロ発足以来の高値圏を堅持している状況。
明日はECB理事会が予定されており、据え置きが確実視されている。ECBはすでに利下げサイクルを終了しており、当面政策金利は据え置かれると見られているようだ。エコノミストは、貿易摩擦やユーロ高といった要因は、明日のECB理事会での政策決定に影響を与えるほど重大ではないとの見方を示している。
米国との貿易摩擦は依然として大きな不確実性要因ではあるものの、現時点で景気の大幅な悪化やインフレへの明確な影響は見られないという。また、対ドルでのユーロ高および人民元の弱含みは、今後の物価上昇圧力を抑制し、欧州の輸出企業に追加的な重荷となるとも指摘した。また、サービス分野のインフレは依然として約3%付近で高止まりしており、インフレ動向が完全に正常化したとは言い難いとも述べている。
EUR/USD 1.1650 EUR/JPY 177.05 EUR/GBP 0.8806
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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