アジア株 香港株上値重い、米コアCPI伸び鈍化も信用性に欠ける 中国市場は「国家隊」待ち
アジア株 香港株上値重い、米コアCPI伸び鈍化も信用性に欠ける 中国市場は「国家隊」待ち
東京時間11:06現在
香港ハンセン指数 25591.95(+93.82 +0.37%)
中国上海総合指数 3878.58(+2.21 +0.06%)
台湾加権指数 27799.96(+331.43 +1.21%)
韓国総合株価指数 4008.87(+14.36 +0.36%)
豪ASX200指数 8622.70(+34.50 +0.40%)
アジア株は軒並み上昇、米消費者物価指数のコアCPIが予想外に伸びが鈍化したことで、FRBは来年早い時期に追加利下げを実施するとの期待が広がっている。ただ、信用性に欠ける内容だという。米政府閉鎖の影響で11月は通常より遅れて調査を開始したことでデータにゆがみが生じた可能性がある。
来週はクリスマスの週で欧米はもちろん、オセアニアや香港市場も休場となるため今週末で手仕舞いに動き出す投資家も多いだろう。
来週は中国政策金利が公表される、据え置き見通しだが仮に利下げしても株式市場への影響は限定的だろう。大規模な支援策を打ち出さない限りは投資家心理は改善しない。ただ、年末にかけ政府系ファンド「国家隊」が再び出動し株式市場の下支えに動く可能性がある。
香港市場では医療品や銀行、不動産の一角が上昇。ネットイースや快手科技、美団、テンセントホールディングス、JDドットコム、アリババなどハイテク関連も買い戻されている。
ナスダック上昇を好感して台湾株は大幅高、ハイテク関連に買いが集中している。時間外でオラクルが大幅上昇していることもポジティブ材料だ。
豪州市場でワイン醸造最大手トレジャリーワインは0.7%安、約10年ぶり安値圏。米国と中国での需要減速が懸念されている。中国では公務員に対する「禁酒令」のほか若者のアルコール離れが加速しており、同社は対中ワイン出荷を今後2年間で40万ケース削減する方針だ。
豪州では来週、豪中銀12月会合の議事録が公表される。同会合でブロック総裁は「追加利下げの必要ないと思う」と発言。インフレ上振れリスクに警戒感を示したことで、中銀の緩和策は終了し来年は引き締め策に転じる可能性が高まっている。
執筆者 : MINKABU PRESS
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