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ドル円、一時153円ちょうどまで上げ加速 円安が続く=NY為替概況

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ドル円、一時153円ちょうどまで上げ加速 円安が続く=NY為替概況

 きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って伸び悩んだものの、本日も円安が進行し、ドル円は一時153円ちょうどまで上げを加速させていた。ドル円の急速な上げが波及しているのか、全体的に為替市場はドル高が優勢となっていたが、NY時間に入って戻り売りも出ていた。

 ドル円については、ファンド勢も積極的に買いを入れているほか、ショートカバーや投機筋の買いも観測されていた。市場の一部からは円キャリートレード復活の声も出ているようだが、さすがに過熱感は高まっており、過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは買われ過ぎの水準である70に到達した。

 来週にも実施される首班指名を無事通過できれば、高市政権が誕生する流れだが、市場ではそれと伴に日銀の利上げペースが想定ほど早くはないのではとの憶測が広がっている。

 一部からは、そろそろ財務省による為替介入を気にする声も出ている。3週間で7円ほど急速に円安・ドル高が進む中、155円が可能性として意識される水準だという。ただ、介入リスクは現時点で差し迫ったものではなく、中にはドル円を押し目で拾うよう助言している日本の大手金融機関もあるという。当局からの発言は増えることが予想されるものの、変動スピードは介入を正当化するほどではない述べている。

 ユーロドルは終盤に下げ渋ったものの、一時1.15ドル台に下落。一方、ユーロ円は一時177円台後半まで上昇し、ユーロ発足以来の高値を更新していたものの、伸び悩んだ。

 アナリストは、フランスのルコルニュ首相の辞任を受けて、年内にフランスが議会選挙を実施する場合、短期的にユーロは下押し圧力を受ける可能性があると指摘している。選挙が実施されれば政治的な不確実性の期間が長引き、ユーロにリスクが生じるという。

 同アナリストはこれまでユーロドルの年末目標を1.20ドルまで上昇としてきたが、その場合、可能性は低くなると述べている。ただし、議会選挙の実施だけで、これまで年内の大半に渡って続いているユーロの上昇基調が持続的に反転するとは考えていないとも付け加えた。

 ポンドドルは急速に戻り売りに押され、1.33ドル台に再び下落。特段の売りの材料は見当たらなかったが、100日線と21日線に上値を拒まれ、上値が重くなっていたことから、短期筋の見切り売りが出ていたようだ。一方、ポンド円は一時205円台まで上昇していたものの、現在は204円台前半での推移となっている。さすがに過熱感は否めない。

 きょうは英中銀チーフエコノミストのピル委員の発言がNY時間に入って伝わっていたが、「中央銀行は広範な経済目標に引き込まれるべきでない。金融政策当局はインフレ抑制という本来の使命に専念すべきだ」と述べていた。

 「根本的な不確実性と深刻な構造変化が進む世界において、中央銀行が経済成長を狙うようなアプローチを追求するべきではない」とし、追加利下げへの慎重姿勢も垣間見せていた。「金融政策の目的は中期的な物価安定の実現であり、中央銀行はその目標に集中し続けるべきだ」と強調していた。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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