ドル円、本日高値圏での推移が続く 151円台での取引=NY為替
NY時間の昼に入ってもドル円は本日高値圏での推移が続いており、151円台で取引されている。一時151.20円付近まで上昇。高市氏が自民党総裁に就任し、来週の首班指名を待つ中、市場は円安の動きを加速させている。
首班指名を通過して高市政権誕生になれば、減税など積極財政が期待される中、日銀も景気に配慮し、利上げペースを想定よりも緩めるのではとの見方も出ている。
そのような中、一部からは円キャリートレード復活の声が出ており、「市場は短期的に円キャリートレードが復活したと結論づける可能性が高い」との指摘も出ているようだ。
日銀の政策金利は0.50%とスイス以外の国と比較すれば圧倒的に金利水準が低い。そのような中、日銀の利上げペースが想定ほど早くはないとの観測が広がれば、円キャリートレードが台頭してもおかはしくない。また、米政府機関が閉鎖しているにもかかわらず、米株式市場は堅調な動きをしており、市場のリスク許容度が高まっていることも、円キャリートレードをフォローする。
ファンド勢も150円台後半辺りから、ロングを形成し始めたとの観測も出ており、ドル円は上値追いの雰囲気が強まっているようだ。過熱感を測るテクニカル指標であるRSIは66と、まだ買われ過ぎの水準である70は下回っており、もう一段上値を試せそうな気配はある。1月高値から4月安値の下降波のフィボナッチ61.8%戻しが151.60円付近に来ており、目先の上値メドとして意識される。
USD/JPY 151.17 EUR/JPY 176.53
GBP/JPY 203.24 AUD/JPY 99.56
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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