アジア株 マネーショート再び、バーリ氏が米AI売り仕掛ける 急落は押し目買いのチャンス?
アジア株 マネーショート再び、バーリ氏が米AI売り仕掛ける 急落は押し目買いのチャンス?
東京時間11:04現在
香港ハンセン指数 25652.36(-300.04 -1.16%)
中国上海総合指数 3940.17(-20.02 -0.51%)
台湾加権指数 27421.38(-695.18 -2.47%)
韓国総合株価指数 3921.34(-200.40 -4.86%)
豪ASX200指数 8767.70(-46.01 -0.52%)
アジア株は全面安、前日の米株大幅安を受け売り優勢で始まった。特に目立った悪材料はなく高値警戒感からバーリ氏の米AI空売りをきっかけに調整売りが広がったようだ。
「世紀の空売り」で知られ、映画「マネーショート」のモデルにもなったマイケル・バーリ氏率いるサイオン・アセット・マネジメントが、米パランティアとエヌビディアに対する弱気ポジションを開示した。パランティアにプットオプション500万枚、エヌビディアに100万枚を取得。バーリ氏はAIに対する過熱ぶりに警鐘を鳴らしている。また、ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーなど米金融トップが調整局面入りの可能性を警告したことも米株売りを加速させた。
ただ、値ごろ感で買い戻す投資家も多いだろう、アジア株は売り一巡後は下げ渋っている。世界的にハイテク株は連日上昇しているため暴落は絶好の押し目買いのチャンスかもしれない。
韓国株は一時6%超急落した。サムスン電子やSKハイニックス、LGディスプレイが大幅安。韓国は強いGDPとインフレ加速を受け11月利下げ期待が消滅していることも、株式市場にとってマイナスだ。韓国株はこのままいけば、米リセッション懸念による米株大幅安が世界中に波及した2024年8月5日以来、最大の下げに向かう。
台湾株は約2週間ぶり安値、TSMCなどハイテク関連が大幅下落している。
豪州株は約2カ月ぶり安値、米ハイテク株安にくわえ豪中銀利下げ期待後退も投資家心理を悪化させている。
香港株は10月17日以来の安値をつけている、米利下げ観測が後退していることも投資家心理を悪化させている。香港は金融政策を米国に連動させている。
シカゴ連銀総裁らFRB高官が相次いで慎重姿勢を示していることからFRBの追加利下げ観測が後退している。
執筆者 : MINKABU PRESS
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