英中銀、利下げペース加速の理由なし=NY為替
きょうのポンドドルは買い戻しが優勢となっており、一時1.35ドル台まで買い戻される場面も見られた。先週は一時1.3365ドル付近まで下落し、テクニカル的には下げシグナルも点灯していたが、下値をサポートされているようだ。本日1.3575ドル付近に来ている21日線が目先の上値メドとして意識される。
先週は英消費者物価指数(CPI)と英雇用統計が発表になっていたが、アナリストからは、労働市場は緩和しているが、英中銀は利下げに慎重姿勢を維持する必要があるとの指摘が出ている。
英雇用統計では、求人数の減少、失業率の上昇、賃金上昇率の鈍化が確認された。同アナリストによると、失業率は今後上昇が予想されるもののペースは緩やかだという。これは、英中銀が段階的かつ慎重に利下げを進められることを意味し、より速いペースでの利下げを正当化する条件はまだ整っていないと述べている。いまのところ市場では8月利下げはほぼ確実視しているが、さらに年内1回の利下げを完全には織り込んでいない。
GBP/USD 1.3485 GBP/JPY 198.62 EUR/GBP 0.8668
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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