ドル円、152円を上回る円安進行の可能性があるとの指摘も=NY為替
参院選で与党が過半数を割り込んだことを受け、ドル円は152円を上回る円安進行の可能性があるとの指摘がアナリストから出ている。これで日銀が債券市場で想定されるボラティリティー抑制のため国債買い入れを調整する必要に迫られれば、円安のオーバーシュートもあり得ると指摘した。
アジア通貨の支えとして機能する円が下落すれば、韓国ウォンや台湾ドル、シンガポール・ドルなど他通貨の下げを助長し、ドル高の流れが広がることも予想されるという。
最新の米商品先物協会(CFTC)の建玉報告によると、参院選前に円の買い越しは一部解消されていたようだが、依然としてかなりのロングポジションを積み上がっている状況。
石破首相は続投を表明したが、自民党内での情勢が流動的なほか、財政政策がどの程度拡張的になるか、国内政治が対米貿易交渉の合意を難しくするかどうかも、引き続き見通せない状況。
米国側では、関税に伴うインフレが消費者物価指数(CPI)に反映され始めており、パウエル議長の後任はハト派スタンスとの予測と食い違いが生じる可能性があるとも分析した。
USD/JPY 147.30 EUR/JPY 172.26
GBP/JPY 198.70 AUD/JPY 96.12
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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