ECBの懸念でもユーロ高阻止は困難か=NY為替
ユーロドルは買い戻しを一服させているものの、1.1695ドル付近と本日高値圏での推移が継続。本日はドルの戻り売りが優勢となっており、ユーロドルは買い戻しが出ている。目先は1.17ドル台を完全に回復できるか注目となる。
今週はECB理事会を控えており、据え置きが確実視されているものの、ECBは年初からのユーロ高への懸念を表明してくるのではとも見られている。しかし、アナリストは会ECBが懸念を強めても、ユーロは引き続き上昇する可能性があると指摘している。ECBのそうしたコメントはユーロのモメンタムを弱める可能性があるものの、持続的な下落のきっかけにはなりそうにないという。
市場参加者らは、ユーロ高によりインフレが低下する可能性があるにもかかわらず、ECBが今年さらなる利下げを実施するとの確信を弱めていると述べている。米関税の脅威でさえ、市場に追加利下げを完全に織り込ませるには至っていない。
EUR/USD 1.1695 EUR/JPY 172.18 EUR/GBP 0.8668
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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