参院選後の円高の動き継続、ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
参院選後の円高の動き継続、ドル円147円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、円高の動き。週末の参院選では自公勢力が過半数割れとなった。先週からの一連の報道で過半数割れはかなり織り込まれており、週明けのオセアニア市場では円高方向にギャップを空けて取引を開始した。ドル円は先週末の148.80付近から147.80付近まで値を飛ばした。しかし、すぐに148.60付近まで反発。荒っぽい値動きとなっていた。ロンドン時間にかけては再び売りに押されており、ロンドン序盤には安値を147.70付近に広げている。クロス円も上値重く推移。ユーロ円は先週末の173円付近から172円付近へ、ポンド円は先週末の199.65付近から一時198円台前半まで下押しされた。ロンドン時間に入ってからも上値は重く、戻りは限定的。日本の政情不安自体は円安要因とみられるが、ひとまずポジション調整で円が買われているもよう。ただ、海外勢は今後の動向次第では、再び拡張的財政政策へのリスクで日本売りによる円安の動きが広がることを警戒しているようだ。ドルストレートはややドル安に傾いている。米債利回りの低下に反応しているようだ。ユーロドルは1.16台前半から半ばへ、ポンドドルは1.34付近から1.34台後半へと買われている。
ドル円は147円台後半での取引。参院選で自公勢力が過半数割れとなった。週明けのオセアニア市場では先週末NY終値148.81近辺から一時147.70近辺まで値を飛ばして下落した。その後148.60台まで反発も、再びロンドン時間には売りに押されている。安値を147.70近辺まで広げる動きとなっている。先週の円安の動きに調整が入る格好となっている。また、米10年債利回りが4.42%付近から4.37%台へ低下していることが、ドル売り圧力となる面も指摘される。
ユーロドルは1.16台半ばでの取引。アジア市場で1.1615近辺まで下押しされたあとは、買いに転じている。ロンドン序盤には高値を1.1652近辺に更新した。ユーロ円はドル円と同様にオセアニア時間に171.99近辺まで安値を広げる場面があった。その後は172.85近辺まで反発したが、ロンドン時間には再び上値が重くなり、172円手前水準へと軟化している。対ポンドではややユーロが軟調に推移している。ECBインフレ期待調査では、1年先のインフレ期待が2.5%(前回は2.9%)に低下した。
ポンドドルは1.34台半ばでの取引。オセアニア朝方につけた1.33999近辺を安値に買われている。ロンドン時間には高値を1.3466近辺まで伸ばした。ポンド円はオセアニア時間に198.25近辺まで下げた。その後、199.43近辺まで反発と荒っぽい値動きが見られた。ロンドン198.80から199.20付近で売買が交錯している。先週末からは円高水準で推移している。ユーロポンドは0.8650から0.8680までのレンジで足元はポンド買いが優勢。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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