ドル、米インフレ次第で短期的な安定の可能性=NY為替
きょうの為替市場はこの日発表の米雇用統計が予想を上回り、米労働市場の底堅さを示したことから、ドル高が優勢となった。しかし、ドルに対する不信感は根強く、直ぐに戻り売りに押される展開が見られている。
しかし、一部のアナリストからは、今後発表される米インフレ指標を受けて市場がFRBの早期利下げ観測を後退させれば、短期的にドルは一旦安定する可能性があるとの指摘が出ている。関税の影響でインフレは上昇する可能性が高く、7月15日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)で、それは明らかになるはずだという。その場合、市場は年内のFRBの利下げ見送りを織り込むよう見方を修正する可能性があるという。
ただ、長期的には世界の他の地域と比較して米成長が期待外れとなることで、2026年のFRBによる急速な利下げを伴ったドル安が再び進むはずだとも述べている。
USD/JPY 145.06 EUR/USD 1.1752 GBP/USD 1.3643
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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