ポンド、英国の政策不透明感とリスク回避が重しに=NY為替
きょうの為替市場はトランプ大統領の「イランが接触して来た」との発言をきっかけにドル安が優勢となっている。ポンドドルもNY時間に入って買い戻しが出ており、1.34ドル台後半まで一時上昇する場面も見られた。
ポンドドルは前日の下げで21日線を割り込んでいるが、上昇トレンドが崩れそうな気配まではまだ出ていない。ただ、ストラテジストからは、英国の政策不透明感とリスク回避がポンドの重しになる可能性が指摘されている。
ポンドはイスラエル・イラン紛争の中、英国の政策不透明感とリスク回避の厄介な組み合わせに直面していると指摘。英中銀は今週木曜日の金融政策委員会(MPC)で金利を据え置くと見られており、特に最近の原油の急速な上昇を踏まえた、英中銀のトーンに注目が集まっているという。
市場は今年2回の利下げを織り込んでいるが、同ストラテジストはこの見通しに加え、英国の弱い経済指標とFRBの高金利の長期化姿勢により、ポンドの利回り優位性が損なわれていると指摘している。
GBP/USD 1.3460 GBP/JPY 194.70 EUR/GBP 0.8548
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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