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ドル円、一時143円台前半まで下落 米20年債入札を受けて米国債が下落=NY為替概況

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ドル円、一時143円台前半まで下落 米20年債入札を受けて米国債が下落=NY為替概況

 きょうもNY為替市場はドル安が続く中、午後に入ってドル円はリスク回避のドル安・円高の動きから一時143円台前半まで下げ幅を広げる動きが見られた。この日の米20年債入札の結果を受けて、米国債が下落し、利回りが上昇したことに反応。20年債入札は最高落札利回りが発行日前利回り(WI)を上回り、応札倍率も前回を下回る冴えない入札となった。

 米議会が減税案を含む予算案を審議する中、先週、ムーディーズが米格下げを行ったことをきっかけに、市場は米財政赤字への懸念を高めており、本日の入札結果に敏感に反応していた模様。米株式市場でダウ平均が一時800ドル超急落したことで、リスク回避の円高もそれに加わった格好。

 ドル円は本日の下げで21日線を下放れる展開を見せ、早期に回復できないようであれば、4月に引き続き、再び140円割れを目指す展開も警戒される。目先は強い下値抵抗が観測されている142円の水準が意識。

 ユーロドルは3日続伸しており、1.13ドル台半ばまで一時上昇。本日の上げで21日線を上放れる展開が見られており、維持できるか注目される。維持できれば2月以降の上昇トレンドは継続となる。

 本日はECB理事のカザークス・ラトビア中銀総裁の発言が伝わっていたが、利下げサイクルは終わりに近づいているとの見解を示していた。ただ、インフレが今後数カ月に2%で安定するという基本シナリオが維持されることが前提。

 「現在の基本シナリオが持続するならば、われわれはまもなくターミナルレート(最終到達点)に到達する」と述べた。ただ、「現在の基本シナリオが実現する確率は50%未満かもしれない」とも述べ、予断は許さないとの認識も示していた。

 ポンドドルは、終盤に伸び悩んだものの本日も上値追いが続き、一時1.3470ドル近辺と2022年2月以来の高値水準まで上昇した。ロンドン時間に4月の英消費者物価指数(CPI)が公表され、予想以上の上昇となったことから、英中銀の利下げ期待が後退。6月はもちろん、8月の利下げも微妙な情勢となっている。

 予想通りにエネルギー価格の上昇が高インフレをもたらしたほか、雇用主が支払う給与税と最低賃金の約7%引き上げも間接的に影響したようだ。多くの企業が利益を維持するため、小売業者が雇用コスト増を消費者へ転嫁し始めた兆候が早期に表れている。食品価格は4月に0.7%上昇し、前年比でほぼ2倍のペースで上昇していた。

 エコノミストは、通信と食品の予想を上回るインフレは、雇用主が国民保険拠出金の増加を相殺するためにより積極的な対応を取っている可能性を示唆すると指摘している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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