【海外市場の注目ポイント】米20年債入札など
日本時間22日午前2時に米20年債の160億ドルの入札が予定されている。米格付け会社のムーディーズが16日に米国の格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」に1段階引き下げ、その理由について「歴代の米政権と議会は、巨額の年間財政赤字と金利負担の増加傾向を反転させる措置で合意できなかった」、「米国が持つ経済・財政の著しい強さは認識しているが、これらの強みだけで財政指標の悪化をもはや完全に埋め合わせることはできない」と指摘している。ムーディーズによる米国の格下げをきっかけに米財政懸念が広がるなか、米20年債の入札が不調に終われば、米債券売りからドル売りが促される可能性がある。
また、このあとの海外市場では、欧米の中銀関係者の発言も予定されている。日本時間21日午後5時にデギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁が会見、同21日午後7時にセンテノ・ポルトガル中銀総裁が会見、同22日午前1時にレーンECB専務理事兼チーフエコノミストが討論会に参加、同22日午前1時15分にボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事やバーキン米リッチモンド地区連銀総裁がイベントに出席、同22日午前2時半にエスクリバ・スペイン中銀総裁が講演する。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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